こんにちは、kamasです。
今回はCクラス(W205)とEクラス(W213)の違いについて解説していきたいと思います。
メルセデスベンツのセダンラインナップにおいて中核を担うCクラスとEクラス。共に長い歴史を持ち、競合ひしめくミドルサイズ•ラージサイズセダンを生き抜いてきたモデルです。それぞれ根強い人気があり、中古車市場も豊富ですね。
当然CクラスとEクラスは明確にクラス分けされているものの、フラッグシップモデルの“Sクラス”やエントリーモデルの“Aクラス”に比べると、その差が分かりにくいのも事実。実際にネットのレビューや評論家の記事などでも「今回のCクラスはEクラスを超えた!下克上!」なんて言う謳い文句もよく目にします。
でもCクラスとEクラス、実際に比べてみるとどうなんだろう?価格帯の違う二つのモデルにどれほどの差があるんだろう?と気になっている方も多いはず。
そこで今回は愛車のCクラス(W205)と代車でお借りしたEクラス(W213)を徹底的に比較し、違いについて解説していきたいと思います。コレを読めば内装から乗り心地まで、その違いがよく分かりますよ。Cクラスオーナーが実際に乗り比べてみた感想を率直に述べていきたいと思います。
CクラスとEクラスはセグメントが違う
当然、CクラスとEクラスは同じランクと言うわけではなく、明確にランク分けされています。
Cクラスは「Dセグメント」と呼ばれるカテゴリーに属し、BMWの3シリーズ、アウディのA4などが競合。国産で言うと日産スカイラインやトヨタマークX(生産終了してしまいましたが)などが該当します。いわゆるミドルサイズセダンで、スポーティを謳うモデルが多い印象ですね。
一方、Eクラスは「Eセグメント」と呼ばれるワンランク上のカテゴリーに属し、BMWの5シリーズ、アウディのA6が競合となります。国産で言うとクラウンやフーガなどが同じクラス。ラージサイズセダンと呼ばれるクラスで、ラグジュアリーなセダンが多いですね。
このようにカテゴリーの違うCクラスとEクラスですが、実際に比べるとどうなのか?解説していきますよ!
比べるのはこの2台
乗り心地はどう?
まずは乗り心地から解説です。
普段Cクラスに乗っている私ですが、Eクラスに乗って走り出した瞬間に「コレは別次元だな…」と感じました。評論家でもない素人なので何と表現すればいいか分かりませんが、安定感が全く違うんですよね。走りの面においては確実に「Eクラス>Cクラス」と差別化されているなぁと感じました。では、項目別にCクラスとEクラスを乗り比べて感じたことをば。
乗り心地
Eクラスに比べると、Cクラスはやや硬さを感じます。 路面の凹凸に対して、ボディもある程度追従して動くようなイメージ。もちろん基本的には衝撃を吸収してくれるので角が取れた乗り心地ではありますが、鋭い凹凸や大きめの段差では突き上げ感を感じます。その分、振動の減衰が早い(=段差を乗り越えた後のフワフワは少ない)ので安心感のある乗り心地です。「程よい硬さ」ですね。
まぁあくまで“Eクラスと比べれば”の話ですよ。一般的な感覚で言えば十分振動が少なくて優雅な乗り心地のクルマなんですが。
一方でEクラスはCクラスに比べて段差を乗り越える時のショックが圧倒的に少ないです。かと言ってフワフワではないので不快な揺れも皆無です。何というか、段差を乗り越えたの“音”と“振動”が不快ではなく、むしろ気持ちいいんですよね。よく動く足回りで衝撃を吸収し、ボディはフラットなまま…そんなイメージでしょうか。加速しても、カーブを曲がっても、もちろん段差を乗り換えた時も、常に安定していて姿勢が乱れることがありません。
ステアリングフィール
ステアリングの操作感はCクラスとEクラスではあまり違いを感じませんでした。 Cクラス、Eクラス共に雑味のないステアリングフィールで、路面のザラツキを滑らかにして伝えてくれるような感じ。どちらかと言うとハンドルは軽い方だと思いますが、手応えの無い軽さではなく“重厚感はあるけど軽い”といったフィーリングです。また、ステアリング中立付近の反応が穏やかなので楽〜に運転できます
加速感
加速感はグレードによってマチマチだと思います。搭載されるエンジンが違ってきますからね。
事実、今回比較した車両も全く異なるエンジンを搭載しています。
我が家のCクラス(C200)は2Lターボのガソリンエンジン。グレード構成的には「C180」がベース、「C250スポーツ」が上位グレードですから、我が家の「C200」はちょうど中間グレードに当たる訳ですね。AMGモデルは別として。
C200はカタログスペックで184馬力、300N•m。そこそこパワフルで普段使いにおいて不満を感じる事はないですね。高速での合流などでも十分に加速してくれます。難点は音がイマイチな事。ディーゼル?と言うぐらいにガラガラした音です。良くも悪くも実用的なエンジンという印象です。
それに対して今回お借りしたEクラスは「E220d」で、2Lターボのディーゼルエンジン。こちらも同様、ベースグレードの「E200」から、最上位の「E450」までのラインナップにおいては「E220d」は中間辺りのグレードということになります。
E220dのカタログスペックは194馬力、400N•m。実際に乗った感想としては1.8トンの巨体をパワーでゴリゴリ加速させる感じで、爆発的な加速ではなく滑らか〜に加速する印象。あと最近のディーゼルはやっぱり静かですね。外で聞くとガラガラ音は多少しますが、室内からは全く聞こえません。
kamas-cars.hatenablog.com
一方、アクセルに対するレスポンスが穏やかなのはCクラスもEクラスも同じでした。アクセルを踏んでから一拍置いて加速する感じです。高級車然とした加速感ですが、パンチには欠けるかも知れません。
その点、意外にもAクラスは鋭い加速をするんですよね。各モデルのキャラクターに合わせて味付けしているものと思われます。Aクラスについて詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので是非。
kamas-cars.hatenablog.com
モード選択で性格が変わる?!
CクラスもEクラスも走行モードを選ぶ「ダイナミックセレクト」と言う機能があります(Cクラスでは「アジリティセレクト」の呼び名)。
「エコモード」や「スポーツモード」を選択する事で、ステアリングフィールやシフトチェンジのタイミングを任意に調整できるんです。良い機能ですよ。詳細は以下の記事で解説しています。
kamas-cars.hatenablog.com
エコモードでもスポーツモードでもメルセデスベンツらしい乗り味が損なわれないのは流石です。
気になる内装は?
さて、次は内装の比較です。
装備面で大きな違いとしては、新しいW213後期にはMBUXが付いていることでしょうか。 ですがW205(Cクラス)もW213(Eクラス)も前期後期の違いはあれど世代は同じなので、基本的なデザインの方向性は同じです。
運転席/助手席周り
ステアリングは新旧の違いがあり、Eクラスは新開発の“トンボ型”ステアリングを装備。ステアリングのボタンから多くの機能が使えるようになっています。
ウインカーレバーなどは共通のようです。
メーターパネルは大きくデザインが異なり、Cクラスはオーソドックスな針メーター、Eクラスは液晶メーターです。
センターコンソールがはっきりと区切られているCクラスに対し、横方向に流れるようなデザインのEクラス。材質は同じ本木目で、落ち着いた上質な質感です。
エアコンの吹き出し口や灯火類のスイッチは共通ですね。
センターコンソールのスイッチ類は似通っていますが、新しいEクラスは時代の流れでCDスロットとアナログ時計が撤廃されています。個人的にはあった方が良いんじゃないかと思いますが…(無くなった後もただのデッドスペースですし)。
小物入れ/ドリンクホルダーの部分もアップデートされており、小物入れはワイヤレスチャージャー(置くだけ充電)になっています。タイプCのUSBポートも追加されています。この辺りもクラス差と言うよりは新旧の差ですね。
グローブボックスの取手部分はCクラスが単なる樹脂製であるのに対し、Eクラスはクロームの装飾が施されています。
グローブボックス内は同じです。パフュームアトマイザーのリフィルがありますね。
個人的にEクラスの最も気に入った箇所、運転席のシートです。ここは確実にCクラスよりもEクラスの方が座り心地が良かったです。画像見比べると分かる通り、肩周りのサポートがしっかりしているので包まれ感があり、非常に疲れにくい形状•硬さの素晴らしいシートでした。
ドア周り
ドアのデザインは似ていますね。当然大きさはEクラスの方が大きいですが。
後席のドアは流石にEクラスの方が質感が高いですね。Eクラスは後部座席にシートヒーターの設定があるのもポイントです。
後部座席
後部座席のシートも運転席同様、Eクラスの方が座り心地が良かったです。特に肩周りのシート形状が秀逸でした。
センターコンソールの背面にある小物入れは、Eクラスの方が充実しています。Cクラスは単純な小物入れだけであるのに対し、Eクラスはシガーソケットを備えている上、蓋が出来るようになっています。
トランク
トランク容量はCクラスが480L、Eクラスが540L。Eクラスは奥行きがかなりありますね。
自動開閉トランクリッドはC/Eクラス共に装備されています。
C/Eクラス共にトランク下は多少の収納スペースがあります。ここは若干Eクラスの方が広いでしょうか。
エクステリア(外装)はこんな感じ
エクステリアの違いはどうでしょうか。クルマに興味ない人が見れば「同じじゃん」と思うかも知れませんが、細かく見ていくとちゃんと材質などが差別化されています。
フロントビュー
まずは前から見た時の比較。
フロントグリルは新旧の違いが表れており、2014年デビューのW205前期(Cクラス)は横方向に2本のルーバーが走る「アバンギャルドグリル」、2020年デビューのW213後期(Eクラス)はダイヤモンドを散りばめたような「ダイヤモンドグリル」が採用されています。
ヘッドライト内の装飾はCクラスの方が派手で目ヂカラが強い印象。
エアインテークはEクラスの方が立体感がある造形。2本のフィンもスポーティです。
サイドビュー
横から見るとやっぱりEクラスは威圧感があります。特にリヤのオーバーハング(リヤタイヤから後ろの部分)が長く、伸びやかです。一方でキャラクターラインはCクラスの方が鮮鋭で、引き締まった印象です。
ドアミラーの部分は材質が異なり、Cクラスは未塗装の樹脂、Eクラスはグロスブラックの材質でした。Eクラスの方がコストがかかっており、劣化の心配が少ない材質が使われています。
リヤビュー
後ろから見るとかなり表情が違います。EクラスもW213の「前期」だとかなりCクラスと似ていたんですがね。
大きな違いとしてテールライトが分割されました。コレによりトランクの間口が広くなったんだとか。
マフラーカッターはCクラスはダミーじゃないんですが、 Eクラスはダミーでした。時代の流れでしょうか。個人的には高級車がダミーマフラーはちょっと…と思いますが。
まとめ
いかがだったでしょうか。
車格の違うCクラスとEクラス、どれぐらい違うのかイメージしていただけましたでしょうか。
個人的には走りや乗り心地、シートの座り心地などの点(動的質感と言うのでしょうか)でEクラスのアドバンテージが大きいと感じました。初めてメルセデスを運転した時(=初めてCクラスを運転した時ですね)にはステアリングフィールに感動を覚えました。これ以上のクルマなんてあるのかな?なんて思っていましたが、やっぱり上には上がいるなぁと思ったのが今回のEクラスでした。やはり車格の差は確実にあります。
一方、内装や外装の質感•デザインはCクラスでも負けていないと思います。初めてメルセデスに挑戦される方はきっとCクラスでも高い満足感•所有感が得られるのではないでしょうか。
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