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10年落ちのN-ONEは不思議な味わい深さ?!代車で借りた感想

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皆さんはホンダのN-ONEにどんな印象をお持ちでしょうか。筆者は、コペンを除いた現行の軽自動車の中で一番気になる車です。スッキリまとまったデザインで可愛いですよね。

そんなN-ONEですが、先日スマートの車検に出した時に代車でお借りすることができました。
そこで今回は、代車でN-ONEに乗った感想を綴っていきたいと思います。古い個体だったので期待を上回る走り…とまではいかなかったものの、なんだか不思議な味わい深さのある走りでした。

代車でN-ONEがやってきた

愛車のスマートを車検に出したところ、代車でN-ONEがやってきました。実はN-ONE、最近気になっていた車なんですよね。デザイン可愛いし、MTのスポーツグレード(RS)もあって、なんだか楽しそうじゃないですか。なんかスマートとも似てるし。

まぁ今回貸していただいたのはスポーツグレードではなく、いわゆる”素“のベースグレード。しかも初年度登録が2013年の初代N-ONE、走行距離は8万キロ以上と、それなりに使い込まれた個体。
でも車の素性を味わうにはベースグレードが良いでしょうし、使い込んだらこうなる、というリアルな弱点も見えるので良いでしょう。

「すいませんね、代車が軽で〜」「いえいえ〜とんでもないっす〜」なんて会話しながら乗り込みます。おぉ。こんな感じか。外装のわりに内装は案外普通なんだな…というのが正直な第一印象でした。

しかし、しばらく走ってみると不思議な味わい深さがあることに気づきました。その理由は…?

お借りした車両の詳細情報

  • 車種
    ホンダ N-ONE
  • 型式
    JG1
  • 年式(初年度登録)
    2013年
  • 走行距離
    8万キロ〜

乗り心地

N-ONEに乗り込んで走り出した瞬間に思ったのが、
エンジンうるさ!!」でした。ちょっと踏み込むとビィ〜ンというお世辞にもいい音とはいえないエンジン音が室内に容赦なく侵入してきます。
ワイパー音もまぁまぁの音量で「…プ-イプ-イ…」と可愛い(?)音が聞こえてきます。キャビン前方の遮音性はほとんどありません。

そして今回お借りしたのはNAエンジンだからか、お世辞にもパワフルとは言えず、床までアクセルを踏みちぎってもほとんど加速してくれません。

う〜ん、やっぱり軽自動車か…と走り始めて数分間はそう思いました。しかし、その騒音と非力さ(失礼)に慣れてくると、その先に不思議な気持ち良さがあるのです。

ステアリングフィール


N-ONEの走りで「気持ちいいな」と感じたのはステアリングフィールでした。
決してクイックさは無いものの、”軽やかだけど遊びが少ない“のが好印象。ステアリングの動きが自然で、切り始めからスッと曲がってくれるのです。これが心地よくロールする足回りと相まって、非常に気持ちよく走ってくれます。

足回り


全体的に穏やかで、段差を乗り越えた時の突き上げも少なめです。街乗りで不快感を感じることはないでしょう。
そして、ステアリングを切った時の車の動きが気持ちいい。なんでしょう、心地良くロールしてくれるんですよ。そして車の動きが素直だから、荷重移動の練習にも良さそう。「あぁ今は前輪右側に荷重かかってんな」とか「これ以上いくとグリップの限界きそう」っていうのが素人ながら分かるんですよ。

う〜ん、これはなかなか奥深い車ですな。

パワートレイン


今回お借りした車に搭載されているパワートレインは660cc、58馬力のNAエンジンにCVTの組み合わせ。
エンジンはお世辞にもパワフルとはいえませんが、CVTはやはり滑らかです。ストップ&ゴーが多い日本の道路事情の合わせ込んで作ってあるのが分かります。普段、DCT車に乗っている身からすると特に有り難みが分かる…。でもCVTだとどうも楽しさに欠ける気はしますねぇ…。

デザイン・使い勝手

続いてデザインや使い勝手について綴っていきたいと思います。

外装


やはりN-ONEの特長といえば「Nコロ」こと、N360をオマージュしたエクステリアデザインでしょう。当時を知っている方なら懐かしいでしょうし、筆者みたいに当時を知らない人でも「なんか可愛いな」って思わせる秀逸なデザインだと思います。タヌキ顔の車ってなかなか無いですよね。



横から見るとシンプルですが、オーバーハングが短く”踏ん張り感“があるので、何となく走りを連想させるデザインですよね。
あと、リヤウインドウの4隅を、あえて1箇所だけ丸くしたCピラーのデザインも良いですね。ボディ〜Cピラーは自然に繋げ、ルーフとボディはあえてセパレートしたように見せるデザイン。ツートンカラーが自然に似合うデザインは、ちょっとBMWミニに通ずるところがあります。



後ろから見てもプリケツでなんだか可愛い。テールランプの形も自然で、全体的にまとまったデザインだと思います。このデザインだけでも買う価値ありますね。

内装・使い勝手


個性的なエクステリアデザインの割に、内装は案外普通だな〜というのが正直な感想。とはいえ、立体的で奥行き感のあるインパネはセンス良いなと思います。まだこの頃は物理ボタン排除の流れがなかった時代。やっぱり物理ボタンが使いやすくて良いですよね。



スポーツグレードでは無いのでシートは至って普通のベンチシート。ホールド性はあんまり期待しない方がいいです。





リヤシートは50:50の分割可倒式で、シートアレンジが多彩。こういう所も国産の軽自動車が得意とするところでしょう。荷室の広さはそこそこですが、シートを倒せば大きな荷物も積めます。

N-ONEの使い勝手の評価としては、「普通に不便なく使える」。あれだけ個性的なエクステリアデザインながら、室内空間を犠牲にしていないのが好印象。個性的なボディ形状と居住性を両立したパッケージングはさすが日本が得意とするところです。

また、今回お借りしたN-ONEは8万キロ以上走った過走行気味の個体であるため、新車本来の乗り心地が損なわれている可能性もあります。正確性に欠ける部分があるかもしれませんが、その点はご了承のほど。

まとめ

いかがだったでしょうか。
正直、ひっさびさに軽自動車に乗ったのですが、今まで乗った軽の中だと一番好印象です。走りが奥深い!!

筆者の個人的な理想を言うと、この車にもうちょっとパワーのあるエンジンを積んで、CVTじゃなくてMTとかDCT(せめて普通のトルコンAT)を積んでくれたらもっと楽しい車になりそうだなって思いました。そしてシートをレカロとかに変えてマフラー変えたら完璧。

…って、「N-ONE RS」がほとんどそれに近い訳ですな。そりゃあ車好きが買うはずだ。もしスマートがダメになって軽にするかぁ…ってなったらN-ONE RSを本気で考えるかもしれません。