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BMW X2を一泊二日で徹底試乗!ベンツオーナーが忖度なしでレビュー

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BMW X2が2023年10月にフルモデルチェンジしました。“一目惚れこそ最強”のCMをご覧になった方も多いでしょう。
実際に購入しようか検討している方は、X2の乗り心地や使い勝手が気になると思いますが、ディーラー周辺を短い時間でちょこっと試乗しただけではよく分からないですよね。

そこで今回は、BMW X2を一泊二日で試乗した結果を共有させていただきたいと思います!コレを読めば、街乗り・高速・ワインディングでの乗り心地から内装・装備の使い勝手に至るまで、X2の全貌がよく分かりますよ。
プロドライバーでもないごく普通の一般人として、そしてベンツオーナーとしてX2はどのように映ったのか…忖度なしで徹底的に解説していきます。X2を買おうか迷っている方はぜひご覧ください。

まさか当選するなんて

BMWでございます。X2の一泊二日試乗キャンペーンの件でお電話しました」


そういえば応募した。
軽い気持ちで数日前にネットで応募したんだった。まさか当選するなんて思いもしなかったのにどうやら当選してしまったらしく…。

それに今のベンツを乗り換えたい気持ちはあるものの、ハッキリ言ってすぐに乗り換えたいとは考えていません。そんな筆者が図々しく二日間もお借りしていいものか…?

とはいえ、たしかにBMWは気になる。実はワタクシ今まで人生一度もBMWに乗ったことがありません。それにスポーティな乗り味に定評のあるBMWが作るコンパクトSUVってどんなもんか気になる。しかもデビュー間もないニューモデルを一泊二日でお借りできるのは滅多にできない経験です。ブログのネタにもなるし。

営業担当の方に「すぐに買い替える気はないし軽い気持ちで申し込んだんですけど」と正直に打ち明けたところ「全然結構です!ぜひご試乗ください!」と。まぁそりゃそう言うでしょうけど。

コレも何かのご縁ということで、ご好意に甘えて一泊二日の試乗体験をさせていただくことにしました。

BMW X2の概要

BMW X2は2018年にデビューしたモデル。BMWのX1と基本設計を共有しながらも、クーペスタイルを纏ったスタイリッシュなSUVとして話題を呼びました。

そんなX2が2023年10月にフルモデルチェンジ。実は去年行われたジャパンモビリティショー2023で世界初公開されてたんですね。自分も現場まで見に行っていたのに「へぇ〜こんなBMWあるんだな〜」と特に気に留めてなかったんですよね…w

ジャパンモビリティショー2023で見かけたBMW X2。このときが世界初公開だったそう。全然気に留めてなかった…。
グレードラインナップ

2024年7月現在、ラインナップされているのは以下の2グレード。

  • X2 xDrive20i M Sport (ガソリンモデル)
  • iX2 xDrive30 M Sport (電動モデル)
今のところガソリン、電気いずれもM Sportのみであり、いわゆる“素”のグレードは展開されていません。

ちなみに今後、高出力モデルのX2 M35i xDriveもデビューを控えているとのことですよ。

今回お借りしたX2の詳細情報

  • 車種・グレード
    BMW X2 xDrive20i M Sport
  • オプション
    ・20インチ Mライトアロイホイール(Vスポーク・スタイリング873M バイカラー)
    ・ハイライン・パッケージ
  • ボディカラー
    BMW Individual ストーム・ベイ(メタリック)

X2のエクステリア

さて、ではまずX2のエクステリアから見ていきましょう。
第一印象は…
イカつい!とにかくイカつい!
近くで見ると圧倒されます。
ヘッドライトやグリルなどのグラフィック、ボディの面構成も細部に至るまでカクカクしており、全体的にシャープな印象が強いです。まるでデザイナーのスケッチ画から飛び出してきたかのよう。

やはりBMWSUVクーペはシルエットが独特で存在感がありますね。

後ろから見るとその“異形感”が際立ちます。なんだかボリュームがすごいんですよね。たしかにコレが街中を走っているのを見かけたら一目惚れするかも知れない。

“鼻の穴”もデカい!

ちなみに夜はグリル周りが光るようになっています。コレが後ろから迫ってきたら嫌だなぁ…w

SUVクーペ全般に言える事なのですが、ベルトラインがめちゃくちゃ高いですね。後ろから見たらほとんど“顔面”が占めているので、実際に見ると写真以上に大きく感じます。

ヘッドライトの内部までカクカク。

また、SUVにありがちな未塗装の樹脂パーツがなく、全てピアノブラック調に塗装されています。こういった細かい処理もシャープな印象を加速させているのかも知れません。

ちなみに外側からドアロックできるのは運転席と助手席のドアのみで、後席のドアハンドルではドアのロック/アンロックはできません。ちょっと不便かも。
あとドアハンドルは下から手を入れるタイプの形状で、握れないので慣れるまでやりにくいです。

こちらはフロントのドアハンドル。3本線のところにタッチすればロック/アンロックできます。
こちらはリアのドアハンドル。こっちからはロック/アンロック操作が出来ません…ちょっと不便を感じます。

夜間はカーテシーライトが迎えてくれます。さすが純正、解像度が高くて綺麗です。

X2のインテリア

次はインテリアを見てきましょう。
最新モデルらしく大型ディスプレイが鎮座していて、物理スイッチが少ないですね。いかにも「高級車」という感じではなく、都会的で明るい先進的なデザインのインテリアでした。ベンツに比べると高級感に欠けるものの、スイッチなどの操作感はカッチリしていて好印象。高級感よりも使い勝手、作り込み精度に力を入れている内装だと感じました。

ちなみに夜間はこんな感じでアンビエントライトが光ります。もちろん色も選択可能。流石にベンツほどは光りませんが、十分キレイです。
インパネ

メーターパネル、ナビパネルが一体となったディスプレイ。ベンツとは違ってドライバーが見やすいように湾曲しているのが特徴。

インパネにはスイッチ類がほとんど存在せず、非常にスッキリしています。エアコンの吹き出し口は古典的なデザインですが、むしろ使いやすくて良いですね。インテリアトリムのアルミのデザインも明るくて先進的な印象です。

グローブボックスはそこそこの広さ。車検証や取説類が格納できる点では優秀です。車検証が入らない輸入車が多いですからね…。

ステアリング/ペダル

BMW名物のめちゃくちゃ太いステアリング。初めて握りましたがそこまで違和感は覚えず、むしろガッシリ握れていい感じでした。

ステアリングボタンは古典的な物理スイッチ。上下/左右に操作できる丸いスイッチはちょっと細々していて操作しにくいかも。

チルトもテレスコピックも調整できますが、ここは手動式。

ウインカーレバーなどは樹脂感が強くて高級感に欠けますし、ステアリングシフトの「+/-」の表示はシールのような質感で個人的にはマイナスポイント。ただ、操作感はカッチリしていて好印象でした。

パドルシフトの表示はシール(?)っぽい質感でちょっと残念かも。

アクセルペダルはオルガン式。フットレストもあって操作しやすいです。

シート(運転席/助手席)

今回お借りしたX2のシートは「leatherette(レザーレット)=人工皮革」で、グレー/ホワイトのバイカラーでレッドステッチが入っていました。シボのないレザーはプレーンで若々しい印象で、硬めの触り心地です。座ってみるとホールド感強め。特にショルダー部分の張り出しが肩もしっかりとサポートしてくれます。

運転席/助手席は電動パワーシートで、座面の高さ・背もたれの角度・座席の前後位置を調整できます。メモリーできるのは2パターンのみ。細かいことですが、ベンツは基本3つまでメモリーできるのでちょっと惜しいかなと。
運転席はランバーサポートが付いており背もたれの形状を身体に合わせて調整できます。ディスプレイで設定すればマッサージまでしてくれますよ。

ちなみに膝下のサポート部分も手動で調整できるようになっています。

センターコンソール

センターコンソールの奥には何やらよく分からん装置が…と思ったらスマホを縦に立て掛けるタイプのワイヤレス充電でした。ドリンクホルダーにペットボトルがあってもアクセスしやすいのはグッドポイント。

センターコンソールの奥にはワイヤレスチャージャーがあります。下の方にあるシルバーの部品はスマホを押さえつけるためのもの。

その手前にはドリンクホルダー、タイプCのUSBポート、シガーソケットが装備されています。

センターコンソールのアームレストが運転席側に開くのでドライバーにとってはちょっと不便。左ハンドルの名残だそうですが、ここは右ハンドル用にモディファイして欲しかったところです。


とはいえ、アームレスト内の収納スペースは限られており、センターコンソールの下側にやや広めの小物入れが用意されています。こっちをメインで使った方が便利だと思いますね。

シフトスイッチはトグル式で、センターコンソールにあります。ベンツのコラム式に比べると視線の移動が大きいのでちょっと不便。しかもパーキングに入れるにはシフトスイッチとは別のパーキングブレーキボタンを押す必要があり、ドライブ(D)→リバース(R)→パーキング(P)の一連の操作がワンアクションで完結しないのはマイナスポイントかなぁと。まぁこの辺りは慣れの問題かも知れません。

走行モードの選択ボタン、ブレーキホールドのON/OFFスイッチとボリューム調整スイッチ、そしてハザードスイッチが並んでいます。ただ、なんだかスイッチの配置に必然性を感じられず、「とりあえずよく使うボタンここら辺に並べました」感がします。

オーバーヘッドコンソール

オーバーヘッドコンソールにはサンルーフの操作ボタン、ルームライト、SOSボタンが配置されています。謎のカメラもありますが何でしょうねコレ。

ルームミラーはETC一体型。BMWはコレですよね。ETCカードが問題なく挿入されていると、真ん中の窓に「OK」などと表示されるようになっています。

サンルーフはブラインドの開け閉めができますが、ガラスは開かないタイプ。まぁ光を取り入れられるメリットを享受できるという意味ではコレで十分ですね。

ドア

ベンツに比べてドアのアームレストが大きく、肘置きとしてしっかり使えるのはグッドポイント。

上部にはハーマンカードンのスピーカーが鎮座しています。金属調デザインのスピーカーカバーがカッコいいですね。

ドアハンドルにはシットリとした触感の樹脂が使われていました。手で触れるパーツの触感を考慮したデザインで好印象です。

後部座席

SUVクーペの後部座席って狭いイメージがありましたが、実際に乗ってみると全然そんなことはなく。筆者が座っても頭上には拳2つ分ぐらい余裕がありましたし、小学生の息子が立てるぐらいの高さはありました。

センターコンソールの背面には大きめのエアコン吹き出し口。後部座席もしっかりとエアコンが効きます。

何よりもビックリしたのがコレ、座席の下にヒョコッと生えているコイツ。なんとこれ後部座席の足元用のエアコン吹き出し口なんですね。これがあると後部座席に座ったときの体感温度が全然違う!めちゃくちゃ冷える!

後部座席のアームレストを開くとドリンクホルダーがあり、利便性も問題なし。

3分割で倒せるようになっており、ラゲッジルームとフラットになるようになっています。

ラゲッジルーム

リヤゲートは電動で、BMWのエンブレムを押すと開くようになっています。

クーペのトノカバーってこんな感じで開くんですね。

ラゲッジルームの容量は560L、後部座席を倒せば1470Lになります。高さのある荷物は厳しいかも知れませんが、まぁほとんど収納で困ることはないでしょう。

個人的にイイね!と思ったのはココ、トランク下収納のカバー。二段階で開けるようになっており、開けたままカチッとホールドできるようになっています。トランク下のスペースも結構広いです。この辺りは車高の高いSUVの利点かも知れませんね。

トランク下のカバーはこの角度でホールドできるようになっています。

X2の乗り心地

さて、ここからはX2の乗り心地について感じたことを綴っていきたいと思います。
乗り込んでまず思ったことは「静か!」。周囲の環境音も、エンジン音も排気音もコンパクトクラスとは思えないほど聞こえてきません。

駆動系、エンジン周り


今回お借りしたX2は直4DOHCのターボエンジン。正式には「BMWツインパワーターボテクノロジー」と呼ばれるターボエンジンなのですが、ツインターボが付いている訳じゃないんですね。5000回転で204馬力を発生、最大トルクは30.6kgmです。

実際に運転してみるとエンジンが滑らか。アクセルを踏み込むとベンツのような図太いエンジン音ではなく、シュイ〜ンという精密感のあるエンジン音が遠くから聞こえてきます。俗にいう「粒が細かい音」ってこういうことなんですね。
パワーは“必要十分”といった感じで、街乗り〜高速まで何の不自由もなく加速できますが、爆発的なパワーがある訳ではありません。「これ以上のパワーが欲しけりゃM35iを買ってね」ってことでしょう…絶妙な棲み分けです。

トランスミッションは7速DCTですが、トルコンAT並に滑らかに繋いでくれます。言われなければ分からないほどスムーズな変則。しかもDCTにありがちな低速時・発進時のギクシャク感も全く感じません。

「-」のパドルシフトを数秒間引きっぱなしにすると「BOOSTモード」が発動。10秒間だけスポーティなセッティングになるとのことでしたが、正直何が変わったかよく分からず。

エンジン・駆動系に関してはCセグメントにありがちな「元気!テキパキ!」な感じではなく、ワンランク上のDセグメントSUV(X3やGLC)とタメを張れるほど上質なものでした。

ステアリングフィール


ベンツ乗りからすると、ステアリングフィールはかなりクイックで気持ち良い!
ステアリングの遊びが少なく、少しの舵角でスィ〜っと曲がれます。これは街中をチンタラ走るだけでも十分に感じ取れるほど。これはX2特有、というよりはBMWならではの味付けでしょうか。

ただ、一定以上の速度ではステアリングは心地よい軽さでヒラヒラ走れて楽しいんですが、時速20km/h以下ぐらいで交差点を曲がろうとするとき、不意に重さを感じる瞬間があります。低速ではステアリングが軽くなるベンツとは違うな〜と感じる瞬間でした。

足回り


足回りに関しては非の打ち所がありません。ベンツ乗りとしては悔しいですがこれは認めざるを得ませんでした、ハイ。

硬くもない、柔らかくもない極めて自然で絶妙な味付け。どちらかというと硬めかな?とは思いますが、不快な突き上げはゼロ。20インチのホイール・扁平率40のタイヤを完全に履きこなしています。

アクセルを踏んでもブレーキをかけても姿勢が崩れない。そこそこの速さでカーブを曲がっても姿勢が崩れず、ロールせずにピタッと路面に張り付いて曲がっていきます。
しかもこれがSUVですから驚きです。腰高でユサユサした感じはホントに皆無。普段、Cクラスセダンに乗っている筆者がまっっったく違和感なく乗れる訳ですからすごいことですよね。

X2はどんなクルマ?

一言でいうと「陽キャな万能ファミリーカー」。

SUVだから乗り降りしやすいし、リアゲートも電動だし、後部座席の広さも及第点で利便性も◎。ファミリーカーとしてガシガシ使えます。
それでいて外見はイカついし、内装も先進的でかっこいい。X2がガレージにあったら「コイツに乗ってみんなで出かけようぜ!」と言いたくなるような、みんなを外に連れ出したくなるような、そんな気分にさせてくれる“陽キャ”なクルマですね。
しかも走りは完璧なまでに素晴らしい…。これならスポーツカーを諦めたクルマ好きパパの心も満たせるんじゃないでしょうか。むしろ家族サービスで運転するのが楽しくなるはず!

X2の「ここが気に入った!」


X2を2日間試乗して気に入った点は、スポーティな乗り味です。

さすがBMW、ワインディングを走らせるとめちゃくちゃ楽しいですね。アクセルを踏みんでコーナーを攻めればSUVであることは完全に忘れます。FFベースの4駆とは思えないほどよく曲がりますし、路面に張り付くように駆け抜けていきます。正直、Cクラスセダン(C200)よりもスポーティに走るんじゃないかと思うほど。
とにかくサスが優秀で、マジで姿勢が乱れないんですよ。「駆け抜ける喜び」は伊達じゃないですね。

んでもって街中でアクセル抜いて走るとゆっくり滑らかに走る…このバランスがBMWに良さなんでしょうね。

X2の「ここがイマイチ」


X2を2日間試乗して感じた不満点は以下の通り。

  • ドアロックのタッチセンサーがフロントのみ
  • サンルーフの稼働音がちょっとうるさい
  • 操作系が慣れない。特にドライブモードセレクトが分かりづらい。

正直、頑張って2日間、隅々まで粗探しをしてこんなもんです。つまり「これを理由にX2の購入を見送ろう…」って感じるほどの欠点は見当たらないんですよね。まぁ長いこと乗り続けたら不満に感じるかもね、というぐらいのもんです。

X2は”買い“か?


さて、今回お借りしたX2は「買い」か?
筆者が出した結論は…

中古で300万円台になったら買う。
(いやBMWの担当者さん、ホントにすみません)

やはり乗り出し700万円は高すぎて買えない。どうせ3〜4年したらX2の中古車が出回って値段が落ち着いてくるでしょうから、そう考えると新車は割高に感じてしまいますね。特にBMWはリセールが低いことで有名ですから尚更。

そんな訳で、X2については見積もりだけ頂いて「検討」することにしました。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は人生で初めて“48時間試乗キャンペーン”なるものを体験しましたが、やはり二日間も試乗できるとそのクルマのキャラクターがしっかりと掴めますね。
家のガレージに入れたときの光景、近所の生活道路を走った感想などなど…。ディーラーの近くでチョロチョロ走るだけでは見えないものも見えてきます。こんな貴重な機会を頂いたBMWディーラーさんには感謝です。

ちなみにBMWのディーラーさんには認定中古車もたくさん展示してあって、そちらも一通り説明してもらって一部は見積もりまで頂きました。いやーやっぱり自分は中古車に目がないんですね。危うく3シリーズの認定中古車を買いそうになったのは内緒。