
皆さんは「洗車用フォームガン」をご存知でしょうか。
カーシャンプーを入れるだけでノズルから泡が噴射される優れモノで、ガソスタやコーティング専門店で見るようなボディ全面を泡で包み込む洗車を自宅で実現できます。
そんなフォームガンがコメリから販売されました。とにかく安いのが魅力ですが「コメリのフォームガンってどうなの?」「安いフォームガンを買っても後悔しない?」と気になっている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コメリのフォームガンを使ってみた感想をレビューしていきたいと思います。さらに泡立ちを良くする魔改造(?)方法までご紹介!
これを読めばコメリのフォームガンの実力が分かるだけでなく、上手に使いこなせること間違いなし。購入を検討されている方、必見です。
今回ご紹介する商品
今回ご紹介するのはコメリのカーケアブランドであるCRUZARD(クルザード)の「泡洗車用フォームガン」です。
お値段はコメリ公式で1480円。カー用品店よりも安いのはもちろん、Amazonなどのネットショップで売ってるものより安いですね。さすが我らがコメリ。
使い方
こちらの商品はいわゆる「手動蓄圧式」で、手でポンピングすることでタンク内が加圧され、その圧力で泡が噴射される仕組みになっています。
具体的な使い方は以下の通り。
- カーシャンプーを入れる フォームガンに使うカーシャンプーは泡立ち性が良い商品が望ましいですね。筆者が使っているのはコレ。
- ポンピングして加圧する 今回ご紹介するのは手動蓄圧式なので、使用前に手でポンピングして加圧する必要があります。フタの上部についているポンプを上下して加圧します。自転車の空気入れと同じ動作ですね。おおよそ20回ストロークすればばMAXまで加圧されます。
- スイッチを押して噴射する
- 使い終わったら脱圧する

加圧できたら、あとはスイッチを押して噴射するだけ。下写真の矢印のスイッチを押すことで噴射できます。

洗車が終わったら、最後は容器内を脱圧しましょう。下写真の矢印の部分を引っ張ることで脱圧できます。

使ってみた感想
泡洗車は「楽しい」「実用的」

実際に使ってみると、理屈抜きで泡洗車が楽しい!プロっぽい感じで気分が上がる!安い商品ですが、品質も問題なく十分使えます。
また、いちいちバケツにスポンジを漬けてカーシャンプーを含ませ、それをボディにのせて…という一連の動作が不要なので作業的な負担も少なくなります。さらに、カーシャンプーの泡立ちが良くなるため洗車傷が付きにくく、液ダレしにくくカーシャンプーの消費量も抑えられる…など、実用上のメリットもありますね。
泡立ちを良くする方法①:ノズル改造
さて、ここからはコメリのフォームガンを徹底的に使いこなすための裏技をご紹介していきます。ここでは、泡立ち良くする方法について解説していきます。
どのように泡立ちを良くするのか?と言うと…ノズルを改造していきます!改造といっても簡単にできますから、ぜひ皆さんも試してみてくださいね(既定の使い方ではないのであくまで自己責任で…ですね)。
改造方法
では早速改造していきましょう。
最初はノズルを分解していきます。まずは写真のようにノズルを外しましょう。

外したノズルをさらに分解していきます。

すると、このような部品が見えるはず。

これをマイナスドライバーでこじって外していきます。

外れました。

裏には黒色の抑え(?)のようなパーツがありますが、これも外します。小さい部品なので失くさないよう気をつけてくださいね。

ちなみに赤いのはスポンジ状のようなパーツで、ここをカーシャンプーが通過することで泡立つ訳ですね。※改造するにあたってはここまで分解する必要はありません。

ここに追加でスポンジ状の物を詰めることで泡立ちを良くする改造を行っていきます。例えばスポンジをこの中に詰め、分解と逆の手順で組み付けていけば完了です。

詰め物は何がいい?
上の説明ではスポンジを用いましたが、他にどんな物で代替できるのか?何を詰めれば良いのか?を検証してみました。用意したのはこちら。
①排水ネット
家の台所にあったコレ。排水溝に設置するネットで、百均でも売ってます。これを細かく切ってノズルに詰めます。

②スポンジ
掃除用のスポンジ。もう使わなくなったスポンジを使いました。綺麗な部分をノズルに入る適当な大きさに切って詰めます。

③不織布マスク
一般的な不織布マスク。不織布が何層か重なっているので、一枚づつ剥がしてノズルに詰めます。

検証に用いるカーシャンプーはこちら。今回はキャップ1杯+水1Lで希釈しました。推奨はキャップ1杯+水5Lですから、規定濃度の5倍ですね。

それでは検証していきます。改造前と、それぞれ排水ネット、スポンジ、不織布マスクをノズルに詰めて噴射したところを写真撮りました。結果は以下の通り。




検証結果、詰め物することで泡立ちは良くなるが、詰め物の種類はどれも大して変わらない。スポンジ状で液体が通過するモノであれば何でもいけそうです。
ノズル改造のメリット・デメリット
ノズル改造によるメリットはなんといっても泡立ちが良くなること。改造前後を比べると、その差は一目瞭然ですね。
一方、改造によるデメリットとして噴射の勢いがなくなってボソボソになってしまうことが挙げられます。つまり、ノズル改造による泡立ち性と噴射性はトレードオフ。詰め物の量が多いほど泡立ちが良くなって噴射性は低下しますので、各々の好みで調整しましょう。
泡立ちを良くする方法①:洗剤濃度を上げる
筆者、先ほどのノズル改造をやってみて思いました。正直、期待したほどではないな…と。
そこで更なる泡立ちを目指し、異なる方法を試してみることにしまして…カーシャンプー濃度を上げてみました。
「キャップ1杯+水1L」→「キャップ3杯+水1L」に変更してみました。すると…

一気に泡立ち良くなった!噴射性も問題なし!
やはり泡立ち性を上げるにはカーシャンプー濃度が重要だということが分かりました。さらに、カーシャンプー濃度が上がったことで粘度が下がり、噴射性も良くなったと思われます。まぁ当然の結果と言われればそれまでですが…。
結論:泡立ちを良くするには?
今回はノズル改造とカーシャンプー濃度の調整、2つの方法で泡立ちが良くなるか試してみましたが、検証の結果、「カーシャンプー濃度を上げると格段に泡立ちが良くなる」ことが分かりました。それに比べるとノズル改造の効果は限定的。と言うか噴射性が犠牲になるのでデメリットが大きいですね。
ただし、当然ながらカーシャンプー濃度を上げるとカーシャンプーの消費量も増えますから、コストはかかります。泡立ちを取るか、コストを取るか…ご自身のお好みで調整してみてくださいね。
