こんにちは、kamasです。
今回はシュアラスターのレザーケアローションを使ってベンツのレザーシートの手入れをしてみました。
レザーシートのクルマにお乗りの方、掃除や手入れはどんなクリーナーを使っていますか?
この手の商品はたくさん販売されているのでどれを選べばいいか悩みますよね。「実力のあるレザーシートのクリーナーが知りたい」「話題のクリーナーだけど本当にキレイになるの?」と言った疑問をお持ちの方も多いはず。
そこで今回は話題のレザーシートクリーナーであるシュアラスター「レザーケアローション」の実力を評価したいと思います。これを読めばこの商品が本当に効果があるのか?がよく分かります。
「クルマの革シートは呼吸なんてしていない」…この文言にピンときた方、相当なマニアですね!そんな方にも楽しめるよう、実際に愛車ベンツ(CクラスW205とAクラスW177)のレザーシートに使ってみた感想を忖度なしでまとめていきますよ。是非ご覧ください。
レザーシートの特徴
商品レビューの前にまずは豆知識から…。
クルマのシートはザックリ分類すると「ファブリック(布)」と「レザー(革)」の2つに分類されます。何となく安価モデルはファブリック、高級車はレザーシート、というイメージをお持ちの方も多いと思います。
実際、レザーシートはファブリックに比べるとコストがかかるので確かにその通り。ただ全てにおいてレザーシートがファブリックシートに勝るのか、と言うとそうではなく、それぞれ一長一短があります。
レザーシートのメリット•デメリット
レザーシートのメリットは何と言ってもその高級感。革本来の風合いも良く、肌触りも素敵ですよね。更に耐久性も高く、傷や擦れに対して強い。そして水が染みないので耐水性も良好です。
一方、レザーシート特有のデメリットもあります。まずは冷えやすいこと。革よりも布の方が冬場暖かそう、と言うのは想像できますよね。だからこそレザーシートにはシートヒーターが必要になるのです。また、布に比べると革の方が滑りやすいことも欠点として挙げられます。特に横Gがかかるような走り方をするスポーツカーではシートポジションがズレてしまうのは弱点となります。
そして今回の本題「レザーシートは劣化しやすい」。これについてもう少し掘り下げていきたいと思います。
クルマの革シート、表面は塗装膜?!
“レザーシートは劣化する”…こう聞くと誰もが「やっぱり革も生き物なんだな」「呼吸しているんだな」と思うはず。そうですよね。私も最初はそう思ってました。
ただですね…きちんと調べると、どうやらそうではないらしい。と言うのも、クルマのレザーシートに使われているのは「セミアニリンレザー」や「ピグメントレザー」と呼ばれる“塗装された革”なんです。汚れや色褪せを防ぐため、クルマのレザーシートに使われる革は、塗装されていたのです。
つまり私たちがいつも座っているクルマのレザーシートの表面は、“革そのもの”ではなく“塗装膜”。だから、ガシガシ乗り降りしても簡単には擦れてこないし、汚れても濡れタオルで拭けばキレイになる…ちゃ〜んと耐久性やメンテナンス性を考えた作りになっているんですね。
レザーシートの手入れ≠革の手入れ
そして、この“塗装された革”はどのように劣化するのか?と言うと、「塗装膜が傷み、ひび割れが発生する」というもの。つまり、革そのものが傷む訳ではなく、塗装膜が傷むのです。だから「レザーシートの手入れ=革の手入れ」と思いがちですが、一概にそうではない、と言うことですね。
だから余計なクリームやワックスを塗り込んでも、革の保湿にはなってないし、塗膜の上に油を塗っているだけ…そればかりか塗膜は油分を含むと傷みやすいので逆効果だと言う福野礼一郎氏(自動車評論家)の考察は、一部マニアの中では有名です。「クルマの革シートは呼吸なんてしていない」は名言ですよね。
よく擦れる箇所はひび割れが発生してきたりしますが、それは革の痛みではなく塗装膜の痛みだったというのはちょっと驚きです。
大抵のクルマはピグメントレザー
ちなみに余談ですが、「セミアニリンレザー」と「ピグメントレザー」の違いは塗膜の厚みにあるようです。
セミアニリンレザーは、革本来の風合いをなるべく残すよう、薄〜く塗装された革。風合いは優れますが、塗膜が薄いので耐久性は劣ります。
一方、「ピグメントレザー」はピグメント(=顔料)を使って分厚く塗装された革。塗膜が厚いので耐久性に優れますが、革本来の風合いは希薄です。
一般的にレザーの世界では“薄化粧”な革の方が高級とされています。塗膜が薄いと“ごまかし”が効かないから、傷が少なく、きめ細かい革が必要とされるためです。
だから、ほとんどのレザーシートは塗膜が分厚い「ピグメントレザー」が使われています。「セミアニリンレザー」は一部の高級車にしか使われていません。ベンツだったらSクラスとかに「セミアニリンレザーパッケージ」なんてのがあったりしますヨ。
したがって、おそらくですが我が家のCクラス(W205)やAクラス(W177)のレザーシートも間違いなくピグメントレザーと思われます。
「レザーケアローション」の評価
前置きが大変長くなってしまいました。それでは商品レビューに移りましょう。レザーシートの手入れのため、シュアラスターの「レザーケアローション」を購入しましたので、忖度なしでレビューしていきますよ!
商品内容はこんな感じ
まずは外箱のパッケージから。目立ちますね〜キラキラした金色で何だかリッチな感じ。
中には「レザーケアローション本体」と「クロス」が同梱されています。わざわざ別でクロスを準備しなくて済むのはグッドポイントです。
使用方法
レザーケアローションの使用方法は以下の通り。施工手順は簡単ですね。
- シート表面に付いたゴミ•ホコリを除去。
- 容器を振り、クロスに少量取って塗り込む。
- 塗布後、クロスのキレイな面で拭き上げる。
作業のポイント
キレイに施行するポイントは「ムラ防止」。以下の3点を意識すると良いとのこと。
- シートのパーツ毎に施工する。
- 作業面全体に直線的に塗り込む。
- 拭き残しの無いようしっかり拭く。
特にステッチ部分やパンチングレザーは拭き残しやすいのでしっかりと拭くようにしましょう。
レザーケアローションの効果と成分
まず、レザーケアローションの効果は「1.保湿効果」「2.艶出し」「3.汚れ除去」の3つ。
配合されている成分はザックリと以下の通りでした。
汚れ除去と同時に保湿、艶出しも同時にできるのが特長です。
一方、前半で説明した通りレザーシートの表面は“革”ではなく“塗装膜”ですから、保湿や艶出し成分が含まれているのはちょっと辻褄が合わない気もしますが…。まぁ細かいウンチクは置いといて、まずは使ってみましょう。
実際にレザーシートに使ってみた
さて、実際にレザーケアローションを施行してみましょう。今回の検証で使うのはCクラス(W205)の本革シート。クランベリーレッドなので艶感も分かりやすいかな?
試しにココの部分(膝下のクッション部分)に使ってみましょう。
分かりやすいようマスキングテープで半分に区切って施行してみます。
やり方は簡単、レザーケアローションを付属のクロスに含ませてフキフキするだけ。
するとこんな感じに…ちょっと変わったか?
マスキングテープを外すと…
おおぉ〜めっちゃ艶出るやん!
施行した部分は艶が出たのがハッキリと分かりますね!
拭き取ったクロスはこんな感じになっていました。ちょっと色落ちしてますねぇ。
そんな訳で「レザーケアローション」は施工すると艶が出る!と言うことが分かりました。あくまで自然な艶ですが、確実に効果はあります。色も鮮やかになりますね。
一方、冒頭で書いた通りワックス系の成分をレザーシートの表面(=塗装膜)に付着させたまま放置し続けると汚れに繋がる可能性はあります。汚れが蓄積しないよう、定期的に施工して
古い成分を除去するのも有効かも知れません。
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レザー小物にも使えるぞ!
レザーケアローションの外箱には“レザーシート以外のソファ•カバン•靴などの革製品にも使える”旨の記載があります。
…てことはやっぱりレザーケアローションはレザーシートの塗装膜ではなく“革そのもの”を想定したクリーナーだと思われます。じゃあ逆にクルマのシートじゃなくて普通のレザー製品にもかなり相性良いかも?
そこでレザーケアローションはキーケースにも使えるのか検証してみました。今回検証に使用するのは私が普段から使っているこちらのキーケース。
効果が分かりやすいようにマスキングテープで半分に区切ってみました。
こちらもレザーケアローションを含ませたクロスでキーケースをフキフキ…すると…
おぉ〜めっちゃキレイになるやん!!
ビフォーアフターがこちら!
施工時間はわずか数分で簡単。かなりキレイになるので驚きです。
全体を施行した後はこんな感じになりました。
レザーケアローションをクルマのシート以外の革製品に使えるか検証した結果、かなり使えることが分かりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。私がこの手の商品を使ったのは初めてですが、色が鮮やかになり、艶も出るのでキレイな見た目になるので驚きました。シートをキレイに見せたい方、ぜひ検討してみては?カバンなどの小物系にも使えるのは嬉しいですね。
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