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アウディA1の乗り心地の評価はいかに?ベンツオーナーにどう映ったか【徹底レビュー】

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こんにちは、kamasです。
今回は代車でお借りしたアウディA1の乗り心地を評価していきたいと思います。

アウディA1 乗り心地の評価

A1はアウディのエントリークラス。アウディの中では手の届きやすい価格ですし、新型(GB)が中古市場に出回ってから、先代モデル(8X)の中古価格もかなりリーズナブルになりましたから、購入の検討をされている方も多いのでは?
でも、A1って乗り心地どうなの?エントリークラスだから乗り心地が不安…という意見も少なくないはず。そこで、今回アウディ A1を代車でお借りできたので、乗り心地について(勝手に)評価していきたいと思います。1週間ほどガッツリお借りして乗り回すことができたので、色々と感じたことも含めて徹底的に評価•解説していきますよ!また、今回お借りした個体は10年落ち・10万キロの個体でした。距離から来るヤレ感などもレビューしていきますので、中古車購入の参考にもなればと思います。

今回お借りした車両の詳細


●車種
アウディ A1 スポーツバック
1.4TFSI
●型式
2012年登録 8X
●走行距離
97800キロ

上でも述べた通り、今回お借りした車両は10年落ち・10万キロの個体ですから、色んなところに年数•距離相応の劣化はあるはず。実際乗ってみると、鈍感な私でも「多分新車の時ははこうじゃなかったんだろうな…」と感じる部分も多くありました。ですから、今回のレビューは過走行による劣化も含めてのレビューと言うことでご承知おきを。

乗り心地/足回り


購入を考えている方にとっても気になるポイントであろう「乗り心地(足回り)」ですが…コレは正直、過走行による劣化と思われる動きがあり、正確なレビューは難しかったです。

10年・10万キロは流石に劣化?

過走行による劣化と思われる動きとはどんなものか?具体的に言うと、段差を乗り越えるとリヤからポコポコ音がしたのです。ブッシュのヘタリやショック抜けでしょうか。当方ド素人なので原因はよく分かりませんが。
ショック抜けであれば当然乗り心地に悪影響が出るでしょうから、正確なレビューは難しい、と言うのが結論です。まぁ10万キロも走ればそれなりに劣化すると言うことですね。中古車の購入を検討されている方、参考にしてください。


足回りは硬め

上述したような劣化を抜きにしても、全体的に足回りは硬め。キレイに舗装された道路なら快適ですし、振動の減衰は早く段差を乗り越えた後も不快な揺れが続くことはありませんが、街乗りでチンタラ走っているとガツガツ振動が伝わってきます。ベースグレードの15インチのホイールでこれですから、スポーツグレードの16〜17インチのホイールを履けばもっと硬く感じるでしょう。
路面からの情報がダイレクトに伝わってくるので長時間乗るとちょっとしんどいかも知れません。運転者はともかく、同乗者は特に。
う〜んやっぱりエントリークラス相応の乗り心地かなぁ…と思ってました。ところが…?

速度域が上がるとバケる


速度を上げると街乗りで感じた印象がガラリと変わりました。めっちゃええやんけ!!
街乗りでは硬く感じた足回りも、速度を上げると丁度良い硬さで頼もしい安心感があります。アウトバーンの速度域でアジャストされた感じはいかにもドイツ車。う〜んさすがです。
また、硬めな足回りは峠のようなワインディングでもよく踏ん張ってくれます。ガッチリと路面を捕らえてグイグイ曲がってくれる、そんなイメージです。ステアリングを切ってからワンテンポ遅れてロールしながら曲がる…なんてことは皆無でしょう。


でもよく考えると…

さて、アウディA1の足回りは高速道路やワインディングでその良さが発揮されるということが分かりました。さすがドイツ車!なんて言いましたが、よく考えると“街乗りで硬くて高速で丁度いい”と言うのは、日本の交通事情に合致していない設計とも言えますよね。しょっちゅう高速道路で移動する人でも、街乗りの快適性を犠牲にできるかどうかは難しいところ。この硬さが許容範囲かどうかで評価が分かれる乗り心地です。
ただし、冒頭述べた通り今回お借りしたのは10年落ち•10万キロの個体。劣化で本来の乗り心地じゃなくなっている可能性も大いにありますのでご承知おきを。


加速感/エンジン&トランスミッション


今回お借りしたアウディA1スポーツバックに搭載されているエンジンは1.4Lの直4ターボ。カタログ値で122馬力を出力するエンジンです。販売当時は兄貴分に当たるA3と同じエンジンだったようですから、小さな車体の割にハイパワーなエンジンを積んでいたんですね。馬力が122馬力で車重は1200キロですから、パワーウエイトレシオは10以下。コレは期待できます。


やっぱり速い!

メチャクチャよく走ります。キュートな見た目からは想像出来ないぐらい。所詮Bセグっしょ、大したことないやろ、ぐらいの気持ちで乗ったからかも知れませんが、踏んだらめっちゃ加速するやん!というのが第一印象。もちろん暴力的な加速では無いですよ。でも高速道路含め、一般的な使い方の範疇では加速に不満を感じることは無いでしょう。加速感に関しては10年落ち•10万キロの劣化は一切感じませんでした。

これぞSトロニック


アウディVWといえばDCTの先駆け。搭載され始めた当時は評論家がこぞって持ち上げていましたね。2ペダルMTなんて呼び名もあるぐらいダイレクト感があり、素早いシフトチェンジができるのが売りです。反面、故障の噂もあるようですが…。
さて、今回お借りしたA1も例に漏れずSトロニックと呼ばれる7速DCTが搭載されておりました。いや正直初めは知らなかったんですが、走り始めた瞬間分かりました。あぁこれDCTだぞと。愛車のベンツAクラス(W177)もDCTですから、すぐに分かりました。
ベンツAクラスの乗り心地が気になる方は以下をご覧下さい。
kamas-cars.hatenablog.com
やっぱりシフトチェンジが段違いに素早いですね。スパッと間髪入れず次のギアの繋いでくれる感じ。
また、加速のダイレクト感もDCTならでは。122馬力のエンジンとの相性も完璧です。小さな車体の割にハイパワーなエンジンを積み、DCTを組み合わせればそりゃあ楽しいはずです。

スポーツモードにすればなお良い!


Sトロニックにはマニュアルモードとスポーツモードがあります。両方ともよくあるやつですね。マニュアルモードは文字通り、手動で変速するモード。惜しいのはパドルシフトが付いていないこと。スポーツパッケージというオプションを付ければあるらしいんですが、やっぱりDCTはパドルシフトの方が楽しいんじゃ無いかと思います。
スポーツモードは高回転まで引っ張る設定となり、燃費よりも加速性を重視したモード。通常モードであれば1500回転ぐらいでスパスパと次のギアに繋げられますが、スポーツモードにすると3000〜4000回転までぶん回します。レスポンスも鋭くなり、スポーティな雰囲気を楽しめます

重厚感のあるシフトノブ


私がA1で一番気に入ったのがシフトノブの操作感。なんでそこ?!と思われるかも知れませんが、シフトノブを操作するとすごく重厚感があって、いいクルマ感がするんですよ。安っぽく無いと言いましょうか。ガチャガチャした遊びがなくて、しっとりとした重さを伴った操作感でした。まぁオートマなんでそんな頻繁に触るとこじゃないんですけど。

排気音もけっこう聞こえる


可愛らしい見た目とは裏腹に、大きめの排気音が聞こえます。50〜60キロで一定速度で走る分には15000回転ぐらいしか回らないので全然静かですが、加速して2000回転以上回すとブォ〜ンと聞こえてきます。官能的な音では無いですが、スポーティな雰囲気です。


マイナーチェンジ後は1.0Lの3気筒ターボ

A1は2011年(スポーツバックは2012年)に発表されたモデルですが、2015年にマイナーチェンジされており、マイナーチェンジ後は1.0Lの3気筒ターボが搭載されています。今回お借りしたのはマイナーチェンジ前のモデル。
マイナーチェンジでエンジンが4気筒ターボ→3気筒ターボになり、出力も122馬力→95馬力となっています。それと同時に販売価格も30万円ほど値下げされたそうで、当時は新規顧客の取り入れを狙ったマイナーチェンジだったようです。
ですから、ハイパワーで力強いエンジンが良い!と言う方は2015年以前のマイチェン前の前期型を狙うべきかも知れません


ハンドリング


ハンドリングって車種によらずそのメーカーの特色が出やすい箇所だと思っています。初めてアウディにガッツリ乗った私ですが、その印象はいかに?

クイックに感じる

ハンドルを切って真っ先に思ったのは切り始めからクイックに曲がる!ということ。少ない舵角でも気持ちよくスパッと曲がってくれます。程よい重さがあり、切ったら切った分だけ曲がっていく感じ。
ではなぜこの段落のタイトルを“クイックに感じる”という表現に留めたのかと言うと、それは普段ベンツに乗っているから。ベンツってあえてステアリング中立付近のレスポンスはかなり鈍いんですよ。“安全性を考慮して”とか“長距離でも疲れないように”など色々と狙いあってのセッティングだと思うのですが、とにかくベンツのステアリングは切り始めのレスポンスはダルいです。
そんなクルマに乗り慣れているからか、A1のステアリングの操作感はかなり楽しく感じました。ですから、ベンツに比べるとステアリングのレスポンスが良く、操る楽しさがあるステアリングフィールだと言う感想です。


昔乗ってたスバルに似ている!

このハンドルの程よい重さ、切り込んだ時の反力…なんか覚えがあるぞ?と思ったら昔乗っていたスバルインプレッサ(GH6)に似ていました。そう言えばあのクルマもこんなハンドリングだったなと(しみじみ)。
調べてみると、やはりマイチェン前のA1は「電動油圧式のパワーステアリング」だそう。昔乗っていたスバルインプレッサも油圧式(スバルは油圧式のパワステを採用する事で有名ですよね)。油圧式のパワステが好み!という玄人な方も先代の前期型のアウディA1であれば満足するのでは?
油圧ならではの良さがある一方で、やはり昨今の電動パワステに比べるとアシスト力は弱め。ステアリングを切りながら乱暴にアクセルを踏み込んだりするとトルクステアで中立に戻そうとする力が明確に伝わってきます。これをノイズとネガティヴに捉えるか、路面からの情報とポジティブに捉えるかは人によって評価が分かれるところですね。

静粛性


周囲の環境音(対向車や街の音など)に対する遮音性は◎です。十分に静かでは無いでしょうか。一方で、エンジン音だとか、ロードノイズは割とハッキリ聞こえます(ロードノイズはタイヤの影響もあるかも知れませんが、タイヤの影響を相殺できるほどの遮音性は無い、と言うことです)。


まとめ


いかがだったでしょうか。
速度域を上げるとその良さが際立つ、何ともドイツ車らしい乗り味でした。エントリークラスとは言え、しっかりと作り込まれている印象です。
あと、今回初めてアウディにガッツリと乗った訳ですが、ジワジワと良さが分かってくるクルマだなぁと思いました。と言うのも以前、Q2とA3に短時間ですが試乗した事があったんですよね。その時は特に印象に残らなかったと言うか、光るものを感じなかったんですが…今思えばもっと長い時間乗ったり、高速道路やワインディングで運転すれば、その良さが理解出来たのかもしれません。なかなかに奥が深いクルマ作りをするメーカーです(コアなアウディファンからすればA1に乗っただけで何言ってんだと思われそうですが)。予算が許せば、次期愛車候補にアウディも入れたいと思いました。

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