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外車の維持費はなぜ高い?外車オーナーが徹底解説

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皆さんは「外車」と聞いてどのようなイメージを抱くでしょうか。
デザインがカッコいい、走りが良いなど様々な魅力がありますが、“壊れやすい”や“お金がかかる”と言ったネガティヴなイメージが強いため、ついつい購入するのをためらってしまいますよね。
そのため「外車の維持費って本当に高いの?」「外車の維持費が高くなる理由を知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は…

  1. 外車の維持費が高いって本当?
  2. 維持費が高くなる理由
について解説していきます。

これを読めば外車の維持費がどれぐらいか分かるだけでなく維持費が高くなる理由も分かりますよ
実際にCクラスとAクラス、2台のベンツを所有する外車オーナーの筆者が、これまでの経験を元に外車の維持費について徹底解説していきます。


  • 外車を買いたいけど維持費が心配
  • 実際に外車の維持費がどれぐらいか知りたい
  • なぜ外車の維持費が高くなるのか知りたい

外車の維持費が高いって本当?

外車は「お金がかかる」「よく壊れる」と言ったイメージが強いですよね。一方で「最近の外車は壊れない」「そんな噂は昔の話」という真逆の意見も聞かれます。
果たして外車の維持費は本当に高いのでしょうか。

結論から言うと…
外車の維持費が国産車よりも高いのは本当です。その中身とは…?

POINT
  • 新車購入から3年間は維持費はかからないけど…
  • メンテナンス費用は国産車の概ね1.5倍〜4倍
  • 修理費用は国産車に比べて段違いに高い

新車購入から3年間は維持費はかからない


外車・国産車問わず、新車購入から3年間の修理・メンテナンスを無償で実施する「新車保証」を実施しているメーカーが多いため、新車購入から3年間はほとんど維持費がかかりません

例えばメルセデスベンツの場合、新車から3年間の修理、メンテナンスだけでなくロードサービス、地図データの更新までを保証する「メルセデスケア」というサービスがあります。
これは新車購入すると自動的に付帯するサービスで、利用料金は新車価格に含まれています。また、新車登録から3年以内の中古車の場合、メルセデスケアの継承手続きさえ行えば、新車同様の保証サービスを受けることができます。

ベンツ以外のメーカーでもほとんど同様のサービスを展開しており、アウディであれば「Audi Warranty」、BMWであれば「BMWサービスプログラム」に加入すれば新車から3年間の修理・メンテナンスが保証されます。

つまり3年ごとに新車を買い替える場合、維持費の心配をすることなく快適なカーライフが送れる訳です。当然、買い替え費用はかかりますが…。

保証が切れた後は?


さて、気になるのは保証が切れてからの維持費がどうなるか?ですよね。保証が切れる新車登録から4年目以降の維持費について解説していきます。

結論から言うと…
保証が切れた後は国産車より外車の方が維持費は高いです。

まずはオイル交換などのメンテナンス費用について。
国産車と外車、それぞれ正規ディーラーのメンテナンスパック料金を比較していきます。

  • 国産車
    トヨタの場合、36ヶ月(初回車検)〜57ヶ月(車検前点検)の2年間のメンテナンスパックはおよそ10万円以下トヨタ以外の国産車メーカーでも大体同じような金額です。
  • 外車
    ベンツの場合、36ヶ月目(初回車検)〜59ヶ月(車検の前月)の2年間のメンテナンスメニューは最廉価モデルのAクラスでも13万円以上
    フラッグシップのV12のSクラスになると40万円と桁違いの金額に…。
外車のメンテナンス費用は、国産車に比べて概ね1.5〜4倍になります。


次は故障や不具合の修理費について。
国産車と外車、それぞれ正規ディーラーの保証サービスの利用料金を比較していきます。

  • 国産車
    トヨタの場合、メーカー保証が切れる3年目以降、各ディーラーが修理費を保証する「つくし保証」というサービスがあります。利用料金はなんと1万円以下。非常にリーズナブルですね。
  • 外車
    メルセデスベンツの場合、3〜5年目の修理費用を保証する「保証プラス」の利用料金は最廉価モデルのAクラスでも10〜15万円。フラッグシップモデルだと70万円と非常に高額です。BMWアウディも大体ベンツと同じぐらいで、それ以外のメーカーにおいても延長保証の利用料金は5万円以上が目安。
つまり外車が壊れた時、その修理費用は国産車に比べて段違いに高くなると言えますね。

維持費が高くなる理由

外車の維持費は国産車に比べて高いことが分かりました。では、なぜ外車の維持費は高くなってしまうのでしょうか?その理由について解説していきます。

外車の維持費が高い理由は…
  • ディーラーの作業工賃が高い
  • 純正の部品代が高い
  • 部品の寿命が短い

ディーラーの作業工賃が高い


外車の維持費が高くなる理由のひとつとして、外車の正規ディーラーの作業工賃が国産車ディーラーに比べて高いことが挙げられます。

基本的にディーラーの作業工賃は「時間当たりいくら」と決められていますが…
国産車ディーラーの作業工賃は概ね1時間当たり7,000〜8,000円ほどが相場です。
それに対して外車ディーラーの作業工賃は1時間当たり10,000円超えがザラ、ベンツ(シュテルン)の場合はなんと15,000円以上。ざっと国産車の2倍にも上ります。

正規ディーラーの作業工賃の高さは、外車の維持費が高くなってしまう大きな原因と言えますね。

純正の部品代が高い


外車の純正パーツは、国産車のパーツに比べて高額なものが多いです。

まずは安めの部品から比べてみましょう。
給油口キャップはどうでしょうか。
クラウンのフューエルキャップは純正で2000円ほどですが、ベンツCクラスのフューエルキャップは純正で3700円ほど。フューエルキャップだけ見ても1.5倍以上なんですね。

次は大物を比較してみましょう。
例えばアルミホイールはどうでしょうか。
トヨタクラウン用のモデリスタホイール(21インチ)は1本で7万円ほど。
それに対してベンツAクラスの純正ホイール(18インチ)は1本11万円。オプションの19インチホイールは13万円です。
やはり国産車の1.5倍以上です。

これ以外の部品でも概ね似たような傾向で、全体的に外車の部品の方が高額です。外車の維持費が高くなってしまう大きな原因と言えるでしょう。

部品の寿命が短い


外車の部品は国産車に比べて寿命が短く、交換サイクルが早いことも維持費が高くなる原因と言えます。

メンテナンスパックの整備内容を詳しく見てみましょう。
例えばトヨタの場合、メンテナンスパックの内容は以下の通り。

  • エンジンオイル
  • オイルフィルター
  • エアコンフィルター
  • ワイパーゴム
  • ブレーキオイル
  • その他キー電池交換など


一方で外車の場合、例えばベンツのメンテナンスプラスの内容は以下の通り。

  • エンジンオイル
  • オイルフィルター
  • エアコンフィルター
  • ワイパーブレード
  • ブレーキオイル
  • ブレーキパッド
  • ブレーキディスク
  • スパークプラグ
  • ファンベルト
  • その他ディーゼルエンジンのAdBlueなど

外車の方が交換の対象となる部品数が多いことが分かります。
例えばブレーキ関連のパーツ。ベンツの場合、ブレーキパッドだけでなくブレーキディスクまで消耗品扱いになっています。
これは部品の寿命よりもブレーキの制動性能を優先した設計になっていることが背景にあります。外車の場合、ブレーキパッドやブレーキディスクは消耗品と割り切り、制動性能を重視した設計になっています。
街中で見かけるベンツやBMWのホイールが真っ黒になっているのを見かけた方も多いと思いますが、あれはブレーキダストが原因。パッドとディスクなどの部品がすり減っている証拠です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回解説してきた通り、外車の維持費が高いのは事実です。
しかし工夫次第で維持費は安く抑えることも可能です。外車の維持費を安く抑える方法については別記事にて紹介していきたいと思います。

乗ってみたいけど躊躇している方、「外車だから」と身構えずに一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。きっと素敵なカーライフになりますよ。

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