ベンツにお乗りの皆さん「メンテナンスプラス」は加入していますか?
点検や消耗品の交換などのメンテナンスを受けられる有料のサービスですが、利用料金が高いので加入するかどうか迷いますよね。
「メンテナンスプラスって本当にお得なの?」「もし入らなかったらいくらかかるんだろう?」と疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は…
- メンテナンスプラスとは
- メンテナンスプラスは元が取れる?
- 正規ディーラーのメリットは?
- 民間工場でメンテナンスするなら
実際にAクラス(W177)の4年目の1年点検を終え、これまでかかったメンテナンス費用と照らし合わせて、「メンテナンスプラス」はお得なのか?それとも損なのか?を検証していきたいと思います。これを読めばベンツのメンテナンス費用のリアルが丸わかり!
- メンテナンスプラスは元が取れるか知りたい
- 加入しなかったらいくらかかるのか知りたい
- ベンツのメンテナンス費用を知りたい
メンテナンスプラスとは?
まずは「メンテナンスプラス」とはどんなサービスか?について解説していきます。
- 正規ディーラーのメンテナンスサービス
- 点検費用、定期交換部品、消耗品が無料に
- 加入できるのは初回車検まで
メンテナンスプラスとはどんなサービス?
「メンテナンスプラス」とは、メルセデスベンツ日本が展開する主に36ヶ月目(初回車検)〜59ヶ月目(2回目車検の前月)を対象としたメンテナンスサービスです。つまりメルセデス・ケアが終了した後のメンテナンスをカバーするプログラム、と言う位置付けですね。
これはメルセデスベンツ日本が展開しているサービスなので、ベンツの正規ディーラーであれば代理店に関わらずサービスを受けることができます。
例えばヤナセの店舗でメンテナンスプラスに加入しても、シュテルンでサービスを受けることができます。引越しして最寄りの代理店が変わってしまった!と言う場合でも問題なくサービスを受けられるので安心ですね。
メンテナンスプラスのサービス内容
メンテナンスプラスに加入すると、以下のサービスを受けることができます。
- 初回車検(3年目)+1年点検(4年目)
- 定期交換部品の交換
- 消耗品の交換
メンテナンスプラスに加入すると、3年目に受ける初回車検、4年目に受ける1年点検の「点検費用(=技術料)」「定期交換部品(工賃含む)」が無料になります。さらに59ヶ月目までの間で交換が必要となった「消耗品費用(工賃含む)」も無料になります。ただし走行距離が75,000kmとなった時点でサービスは終了となります。
ただし、メンテナンスプラスでカバーされるのは「点検費用」と「定期交換部品と消耗品の部品代・工賃」のみ。
メンテナンスプラスに入っていても、故障による修理費や車検の代行手数料や法定費用(重量税、印紙代、自賠責保険料など)は必要ですのでご注意くださいね。
加入できるのはいつまで?
メンテナンスプラスは“初回車検実施済みの車両“は加入できません。加入するのであれば、初回車検を受けるまでに申し込む必要があります。
したがって、4年目の1年点検を受け、見積もりを見てから「やっぱりメンテナンスプラスに入る!」と言うのは不可。車検前までに加入するかどうかを決めなければなりません。
加入するかどうか?は”3年目〜4年目の2年間でどれぐらいのメンテナンス費用がかかるか?“がポイントになりますよね。それによって元が取れるかどうか、つまりメンテナンスプラスに加入するのが”得“なのか、”損“なのかが決まる訳ですから…。
そこで!今回は実際にAクラス(W177)のメンテナンスにかかった費用を公開し、「メンテナンスプラスに加入するのは本当にお得なのか?」を解説していきます!!
メンテナンスプラスは元が取れる?
メンテナンスプラスに加入すると元が取れるのでしょうか。それとも損するのでしょうか。
実際にAクラス(W177)を正規ディーラーでメンテナンスした場合にかかる費用を算出し、メンテナンスプラスの利用料金とどちらがお得なのかを明らかにしていきます。
ちなみに私はメンテナンスプラスに入っています。果たして元が取れたのでしょうか…。
メンテナンスプラスの利用料金
まずは、メンテナンスプラスを利用するための料金がいくらなのかを解説していきます。
利用料金は更新される可能性があるので、公式HPにてご確認ください。
www.mercedes-benz.jp
ちなみに2022/12現在においては、A180(W177)のメンテナンスプラスの利用料金は「132,000円(税込)」。車種によって異なるので、ご自分の車種に照らし合わせてご覧いただく必要があります。
我が家のAクラスの詳細情報
次に今回対象とするAクラスの詳細情報です。
●車種
メルセデスベンツ Aクラス
A180 スタイル
●型式
2018年製 W177
●ボディーカラー
ポーラーホワイト
●オプション
AMGライン
レザーエクスクルーシブパッケージ(チタニウムグレー)
ナビゲーションパッケージ
レーダーセーフティパッケージ
ちなみに初回車検時の走行距離は32,000kmほど。
4年目に受けた1年点検の時は35,900kmほど。と言うことは、この2年間の走行距離は大体3,900kmほどになりますね。少ないなぁ…。
高速はほぼ乗らず、近所周りを街乗りでちょこちょこ走るのが大半なので、ストップ&ゴーをかなり頻繁に繰り返す走り方だと思います。
メンテナンスに要した費用
ではAクラスにおいて36ヶ月目以降、メンテナンスに要した費用(実際には払っていませんが明細から算出)について公開いたします!
- 初回車検時→69,894円(法定費用など除く)
- 1年点検時(4年目)→87,483円
- 合計→157,377円
に対してメンテナンスプラスの利用料金が132,000円ですから…
結論、25,377円お得!
メンテナンスプラスは元が取れる!
では詳細を見ていきましょう。
初回車検時のメンテナンス内容は…
- エンジンオイル交換
- ワイパーブレード交換
- オイルフィルター交換
- シールリング交換
- エアーフィルター交換
では次です。
1年点検時(4年目)のメンテナンス内容は…
- エンジンオイル交換
- ワイパーブレード交換
- オイルフィルター交換
- シールリング交換
- エアコンフィルター交換
- ブレーキフルード交換
1年点検でも特に不具合はなく、お決まりのメンテナンスメニューとなりました。
つまり、初回車検以降の走行距離が4,000kmと少ない場合でもメンテナンスプラスは2万円以上お得であり、ちゃんと元が取れることが分かりました。
もっと走行距離が伸びれば交換部品も増えるでしょうから、そうなると更にメリットは大きくなりますね。
サービス期間は59ヶ月目まで
メンテナンスプラスのサービス期間は「59ヶ月目まで」となっています。つまり、新車登録から5年目に受ける”2回目の車検の前月“まで効力がある訳です。
ですから、ブレーキパッド・ブレーキディスク・ファンベルト(Vベルト)などの消耗部品は、59ヶ月目までに交換が必要と分かれば、無償で交換してくれます。
ですから、4年目の1年点検を終えたらメンテナンスプラスのサービスも終了…と思いがちですが、何としてでも元を取ろうと考えるなら59ヶ月目に消耗品のチェックをしてもらって交換するのもアリですね。
正規ディーラーのメリットは?
メンテナンスプラスは十分、元が取れることが分かりました。しかし、正直なところ内容は至って普通の整備内容ですし、割に価格は高め。オイル交換なら他の民間工場でもっと安くできるのでは…と思ってしまいますよね。
そこで正規ディーラーでメンテナンスを行うメリットは何か?を解説していきます。
- 24時間ツーリングサポートが受けられる
- Mercedes meマガジンがもらえる
- 信頼性が高い
24時間ツーリングサポートが受けられる
正規ディーラーで3年目以降の車検・1年点検を受け、かつ必要な交換部品を全て交換すると「24時間ツーリングサポート」と言うサービスを無料で受けることができます。
もし出先で故障してしまった場合でも以下の対応をしてくれるサービスです。
- 故障現場での応急処置
- 最寄りのディーラーへの牽引
- 運転者/同乗者の帰宅費用の負担
- 修理後の引き取り、搬送
ただし、このサービスを受けるには条件があります。
点検時、交換が必要と判断された部品を全て交換していること。つまり、正規ディーラーが提案するメンテナンスメニューを全て受け入れ、整備しなければなりません。「この部品まだ使えるから次の車検でお願いするわ〜」とか「この部品はディーラー高いから他所で換えるわ〜」ということが一回でもあった場合、二度と24時間ツーリングサポートは受けられません。相当コストはかかるでしょう。
逆に正規ディーラーが提案するメンテナンスメニューをこなせば、滅多に壊れることはない!という自信の表れでもありますね。
Mercedes meマガジンがもらえる
正規ディーラーで車検や1年点検を行うと、定期的に「Mercedes meマガジン」という雑誌が家に届きます。内容はベンツの新型車の紹介だけでなく、旅館や食べ物、日用品などの紹介など…いわゆる“ライフスタイルマガジン”ですね。
ただですね…サラリーマンには手の届かないモノが多すぎて…やっぱりベンツを新車で買える層はこんな生活なのかな〜とか思うぐらいで、あんまり参考にならないの正直なところです。
ただし、この雑誌がもらえるのも“ある条件”を満たす必要があります。それは、点検時に交換が必要と判断された部品を全て交換していること。上でご紹介した24時間ツーリングサポートを受ける条件と同じです。
ですから、ディーラーが提案するメンテナンスメニューを一つでも断ったら二度と雑誌は届きません。私もCクラスのバッテリー交換を先延ばしにしたら届かなくなりましたから…。
信頼性が高い
正規ディーラーでメンテナンスを行う最大のメリットは「信頼性」ではないでしょうか。特に民間工場では「診断機」を保有していないところが多く、正規ディーラーではできる整備も、民間工場ではできない場合があるのです。
ベンツだけでなく欧州車全般に言えることですが、故障箇所の特定やエラーコードの解除などを「診断機」を使って行うのが基本となっています。そのため「診断機」のない工場では、ハード面の修理はできてもソフト面で対応できることが限られてしまいます。
正規ディーラーでは、当然そのような心配はなし。安心してメンテナンスをお願いできますよ。
民間工場に依頼するなら
しかし、いくら信頼性が高いとはいえ正規ディーラーの価格設定が高いのは事実。少しでも安く抑えたいなら民間工場も視野に入れて検討すると良いでしょう。
正規ディーラー以外の民間工場にメンテナンスを依頼するとき、悩ましいにが“どこのお店にするか”ですよね。なかなか素晴らしい民間工場に出会うのは難しいものです。
ベンツをメンテナンスできる民間工場を探すときは「診断機」を保有しているかどうかに着目して探すと良いでしょう。また、欧州車の整備経験が豊富なところを探したいですね。
「そんなお店知らないよ!」と言う方はbuv.Labo(ブーヴラボ)に依頼してみはいかがでしょうか。
「buv.Labo(ブーヴラボ)」はメルセデス•ベンツだけでなく、アウディやBMWなどの輸入車全般を専門とした修理業者です。ネットで見積もりできる上、提携している全国200社の工場からお近くの店舗に入庫できるのが特長です。
2000台以上の輸入車入庫実績を持ち、各メーカーに対応した診断機も保有していますので、安心して入庫できますよ。
下のボタンから見積もりすることができますよ。
buv.Laboに依頼すれば正規ディーラーより安く、かつ安心して入庫できますよ。欧州車の修理費・維持費を安く抑えたい方、是非上のボタンから見積もりしてはいかがでしょう。