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下地を傷付けずに塗装を剥がすには?オススメの方法をご紹介

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クルマ好きの皆さま、DIYで塗装に挑戦した経験はありますでしょうか。
塗装は一回塗ったら後戻りできないので難しいですよね。塗ったところを剥がしてやり直したいな〜と感じることはよくあると思います。

塗装を剥がす方法はいくつかありますが、誤ったやり方で“塗装剥がし”をすると下地がダメになってしまうことも…。「塗装を剥がしたいけど下地への影響が心配」「下地を傷付けずに塗装を剥がす方法を知りたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。

  1. 塗装剥がしの方法
  2. スポンジ研磨材の特長
  3. スポンジ研磨材で塗装は剥がせる?
について解説していきます。

これを読めばスポンジ研磨材の汎用性の高さをお分かりいただけると思います。実際にDIY塗装されたホイールをスポンジ研磨材で塗装剥がししてみた結果は…?


  • 塗装剥がしの方法を知りたい
  • 下地を傷つけずに塗膜を剥がせる方法が知りたい
  • スポンジ研磨材で塗装を剥がせるか知りたい

塗装剥がしの方法

一度塗って完全に乾燥してしまった塗膜を剥がす方法はいくつかあります。ただし下地の素材や塗料種によって適切な方法が異なるので注意が必要です。


塗装剥がしの方法は…
  • 塗装を剥がす方法は大きく分けて2つ
  • 化学的に除去するには剥離剤やシンナーを使う
  • 物理的に除去するには研磨材を使う

化学的に塗装を除去する方法


剥離剤やシンナーを使えば、塗装を化学的に除去することができます。つまり、塗膜を溶かして除去できるのです。上手くいけば下地を傷付けずに、且つ手早く塗装を剥がせるのが特長です。

しかし塗装剥がしに用いる薬剤を間違えると、全く溶けなかったり、逆に下地まで溶かしてしまうリスクがありますので気をつけましょう。


シンナーは比較的マイルドな溶剤なため、下地への影響を心配することなく塗装を剥がせます。

しかし、塗膜を溶かす性能は低いためシンナーで溶かせる塗料種は限られています。塗料には乾燥するときに化学反応により硬化する“2液タイプ”と、乾くだけで硬化しない“ラッカータイプ”がありますが、シンナーで溶かせるのは“ラッカータイプ”だけ。ウレタン塗料などの“2液タイプ”の塗膜は溶かすことはできません。
したがってシンナーを使って塗装剥がしをしたいときは、どんな種類の塗料が使われているかを確認する必要があります。



一方、剥離剤は塗膜を溶かす性能が非常に高いため、塗料種を問わず溶かすことができます。

しかし、アタック性が強すぎるためプラスチックまで溶かしてしまいます。そのため下地がプラスチックの場合は剥離剤を使うことはできません。もしプラスチックに剥離剤が付着したら溶けて部品の形が変わってしまうのでくれぐれも注意してくださいね。
したがって剥離剤を使うときは下地の材質をチェックする必要があります。



物理的に塗装を除去する方法


ヤスリ等を使えば、物理的に塗装を剥がすことができます。つまり削り取って除去する方法です。塗料種や下地の材質に関係なく使えるのが特長です。

車の塗装を物理的に剥がす時、最も用いられるのがペーパーヤスリ(紙ヤスリ)です。
ペーパーヤスリは柔軟性があるため研磨面への追従性がよく、複雑な形状でも対応できます。
また、耐水ペーパーであれば「水研ぎ」も可能。「水研ぎ」とは水を掛けながら研磨する手法のことで、目詰まりを防ぐのに有効です。特に金属やプラスチックに比べて“塗膜”は柔らかく目詰まりを起こしやすいため、水研ぎの効果は絶大ですよ。

しかし、粗目のペーパー(=番手の小さいもの)を使うと下地に傷が入りやすいので注意が必要です。粗目の方が手早く塗膜を削れますが、下地まで一緒に削ってしまうので番手の選定には気をつけましょう。


下地は絶対に傷つけたくない!」という場合は液状のコンパウンドが適しています。

コンパウンドは一般的にペーパーヤスリより目が細かく(=番手が大きく)、“仕上げ磨き”で使われることが多いです。そのため下地を傷付けるリスクは小さいですが、塗装を剥がすのに長い時間を要します。大きな面積の塗装を剥がすのには適していませんね。

塗装剥がしのポイント・注意点は…

  1. シンナーは剥がせる塗料種が限られる
  2. 剥離剤は下地まで溶かす恐れがある
  3. ペーパーヤスリは下地を傷付ける恐れがある
  4. コンパウンドは時間がかかる

“塗装剥がし”のやり方は色々ありますが、それぞれ一長一短があるので状況によって使い分ける必要があります。


スポンジ研磨材の特長

研磨による“塗装剥がし”の手段として、
今回は「スポンジ研磨材」を使っていきます。
以前、愛車であるベンツのメッキモールを磨くのに絶大な威力を発揮したスポンジ研磨材。
kamas-cars.hatenablog.com
まだ余っているのでコイツで塗装を剥がせないかな?と思いまして…。

まずはスポンジ研磨材の特徴について解説していきます。

スポンジ研磨材の特長は…
  • 柔軟性があり、複雑な形状にも使いやすい
  • 耐久性に優れ、水研ぎにも使える
  • 手で持ちやすく作業性に優れる
  • 研磨力に優れる

柔軟性がある


ベースがソフトなスポンジなので柔軟性があり、研磨面への追従性に優れます。そのため、複雑な形状に対して威力を発揮します

耐久性に優れる

スポンジ素材だと研磨中にボロボロになるんじゃないの?と不安に感じるかもしれませんが、ボロボロになることはありません。力を入れて擦っても全く問題ないですよ。
また水研ぎも可能なので、目詰まりしやすい“塗装剥がし”にもバッチリ対応できます。

作業性が良い


スポンジ素材なので手に馴染みやすく、作業性に優れます。柔らかいので力を入れても手が痛くない、と言うのも作業する上では大きなメリットです。
さらに簡単に手でちぎれるので、使いやすい大きさに簡単にカットできるのも特長です。経済的に使えるのは嬉しいですよね。

研磨力に優れる


肝心の研磨力も申し分なし、ペーパーヤスリ並みの研磨力を備えています。番手も#120〜#1500まで幅広くラインナップされているので、用途に応じて使い分けることができますよ。

スポンジ研磨材で塗装は剥がせるのか?

では、本題です。スポンジ研磨材で塗装は剥がせるのか?を検証していきます。

用いたスポンジ研磨材はこちら

まず用いたスポンジ研磨材がこれ。番手が#1200〜1500と最も目の細かい「超極細目」タイプです。

今回塗装を剥がすのはコレ


今回、塗装を剥がすのはこれ。
ベンツの純正ホイールです。「え、純正の塗装を剥がしちゃうの?」と思われたかも知れませんが、もちろん違います。
中古で購入した時点でキズ隠しのためリム部分が黒く塗装されているんですよね。今回はそれを剥がしていこうと思います。今回剥がしていく塗膜は、おそらく“ラッカータイプ”の塗料でDIYで塗られたものです。下地の素材はアルミですね(アルミホイールですからね)。

以前はホイールに付いてしまったガリ傷を研磨のみで直せるか?という検証もしました。気になる方は以下ページへどうぞ。
kamas-cars.hatenablog.com

実際にやってみた結果

では実際に、塗装されたリム部分をスポンジ研磨材で塗擦っていきます。
すると…

リムのシルバー部分がスポンジ研磨材で研磨したところ。ちゃんと塗装が剥がれていますね。

簡単に塗装を剥がせました。それもかなり短い時間で。
触れ込み通り、ペーパーヤスリ並みの研磨力を体感できましたよ。

また、研磨して塗装を剥がした後のアルミ面はこんな感じ。

スポンジ研磨材で塗装を剥がしたところ。傷もなく、元々のヘアラインが生きています。

元々のヘアライン加工がそのまま生きており、傷が付いていないのです。つまり、傷付けずに塗装を剥がすことができました。

リムの塗装を剥がした後の全体像はこんな感じ。

一部が水に濡れていますが、傷も付かずにキレイに剥がせました。

ちなみにリム一周の塗装を剥がして、使い切ったスポンジ研磨材はコレぐらい。
手でちぎって細々と使えるので経済的ですね。

力を入れてもペーパーヤスリほど手が痛くならないし、持ちやすくて作業性も良いのでスポンジ研磨材は本当にオススメです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
塗装剥がしの方法は色々ありますが、それぞれ一長一短ありますので、用途に応じて使い分ける必要があります。
中でも下地への影響が少なく、且つ簡単に塗装を剥がせるのが“物理的に”研磨して剥がす方法ですが、今回は一般的に使われるペーパーヤスリではなく「スポンジ研磨材」が使えないか検証してみました。結果、スポンジ研磨材はかなり優秀ということがわかりました。

メッキモール磨きだけでなく塗装剥がしでも活躍できるスポンジ研磨材、他にも使い道がないか探っていこうと思います。皆さんも是非お試しあれ。