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【完治せず】W205 Cクラスのエアサス故障について徹底解説!

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皆さんはエアサスと聞いてどんな印象を抱きますか?
乗り心地や機能面では優れた性能を持つエアサスですが、複雑な機構ゆえ故障のリスクが高いことで有名ですよね。

W205世代ベンツCクラスはDセグメント唯一のエアサス装備車です。中古車価格がこなれてきたW205ですが、やはりエアサスの故障が気になるところ。W205の購入を検討されている方で「エアサス故障について知りたい」「壊れたらいくらぐらいかかるのか知りたい」と思っている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回はW205のエアサス故障について解説していきます。これを読めば、W205エアサス故障の具体的な症状と必要な修理内容と費用が分かります。
実際に愛車のCクラス(W205)で起きたエアサス不具合の内容だけでなく、リコールの内容などの情報も網羅してご紹介していきますのでぜひご覧ください。

W205 Cクラスにはエアサスが採用されている


エアサスとはご存知の通り、バネの代わりにエアーで車重を支える形式のサスペンションのことで、車高や減衰圧を自在に変更できるため幅広い路面に対応できる等、性能上のメリットがあります。その一方で単純なバネサスに比べるとコストがかかるので、一般的には高級車に採用されるケースが多いですね。

これまでDセグメント車にエアサスが採用された実績はなかったのですが、W205 CクラスがDセグメントで初めてエアサスを採用したのです。新型のW206はバネサスのみなので、最初で最後のエアサス装着のDセグセダンになるかも?
ちなみにW205には走行モードによってサスペンションの設定を変更でき、減衰圧や車高を自在にコントロールできるなどエアサスならではの機能があり、かなり満足感の高いクルマです。

しかし、我が家のCクラスにも恐れていたエアサス故障が起こりました。やはりエアサスに故障はつきものですね…。

不具合の詳細

それでは具体的な不具合の内容について解説していきます。
筆者のCクラスのエアサス不具合は、まずはじめに初期症状が発生し、その半年後ぐらいに症状が本格化する…という流れでした。私の事例を参考にしていただき、予防整備に繋げてください。

初期症状

まずはじめに発生した初期症状は以下の通り。

エアサス不具合の初期症状
  • エンジン停めて一晩経つとリアの車高が下がる
  • エンジンを再始動すると元の車高に復帰する
この症状から推察するに、エンジン停止中にエアーが抜けて車高が下がり、エンジン始動でコンプレッサーが動いてエアーが供給されて元に戻った…という具合でしょう。つまりエンジンを停止した状態で少しづつ車高が下がっていた(=エアー抜けが発生していた)ことになります。

この初期症状は、リフトアップすると症状が発生する時もあれば、逆に直る時もありました。リフトアップによるサスの伸縮でアタリ?が変わっていたのでしょうか。完全な素人考えではありますが。

私が預けている専門店の担当整備士(元ヤナセ勤務)によると、エアサスの場合エンジン停止中にミリ単位で少しづつ下がるのは正常とのこと。しかし、さすがにフェンダーに被るぐらい下がるのは故障とのことでした。
そこで一度診てもらおうと入庫しましたが、症状が再現せず一旦様子見となりました。

写真が初期症状で一晩置いたあと車高が下がった状態。通常よりも下がっていますね。酷いときはもっと下がっていました。
症状が本格化

初期症状が現れてから半年後、いよいよエアサスの不具合が本格化してしまいました。そのときに発生した症状は以下の通り。

エアサス不具合の症状(本格化)
  • メーターディスプレイに様々な警告文が表示
  • エンジン稼働中も車高が下がる
  • リアだけでなくフロントも下がる
  • 車高を上げるコマンドで車高がベタ下がり

ある朝、エンジンを点けるとメーターディスプレイに「車高が低すぎます」の表示が。初期症状のリアだけ沈んだ状態では見られなかった警告表示でした。後から分かったことですが、この表示はフロントの車高が下がり過ぎた時に出る警告らしいです。ですから、これまでリアだけだった症状がフロントにまで現れたことになります。

更にその後、走行中に急に乗り心地が悪くなり「停車してください。車高が低すぎます」や「故障」の警告が出ました。外に出てみるとエンジンが点いているにも関わらずリアとフロント両方の車高が下がっています。症状が決定的になり、完全に壊れた瞬間です。
エンジンを消したりつけたりして、何とか元の車高に戻ったため慌てて自走で入庫。

その後の検証で新たに分かったことが、車高をフルに上げるコマンドを実行すると、車高がフルに下がると言うこと。
これは全て一日の間に起きたことです。

写真で見える車のマークが車高を上げるボタンです。通常、このボタンを押すとフルで車高が上がりますが、故障中にこのボタンを押すと車高がペタペタに下がってしまいました。

原因と修理内容

エアサスは、圧縮空気を作るエアコンプレッサーと、前後左右にエアを振り分けるバルブブロック、そして車高を保つためのエアーバックとなるベローズ、大きく分けてこの3つの部品で構成されていますが…
今回交換したのはコンプレッサーバルブブロックでした。

今回の症状から推察するに、コンプレッサーかバルブブロックの故障が怪しいとのこと。
特に「エアサスを上げるコマンドでベタ下がり」の症状に関しては…
 車高を上げるコマンドでバルブブロックの弁が開く
 →コンプレッサー故障でエアーが供給されず
 →ベローズ側からエアーが逆流
 →エアバック内のエアーがなくなって車高が下がる
という仮説が立てられるとのこと。

一方で初期症状はバルブブロックの交換で直るケースもあることから、バルブブロックの可能性も消しきれない。したがってコンプレッサーとバルブブロック両方を交換した方がベターでしょう、という事で交換するに至った訳です。正規ディーラーでは問答無用でコンプレッサーとバルブブロックはセットで交換するそうです。

交換後、1週間ほど預かって様子を診てもらいましたが特に異常がなかったため無事引き渡していただきました。

修理費


今回の修理に要したザックリの費用は、コンプレッサー(リビルト品)9万円、バルブブロック5.5万円、工賃2万円+消費税で合計18万円ほどでした。
今回は有り難いことにコンプレッサーはリビルト品を使ってもらったので安く抑えることができました。新品だともう少し高いでしょうから、正規ディーラーじゃなくて良かったと思います。
ちなみに今回交換しなかったベローズは一本7万円ほどらしいです。

しかし2022年にW205 Cクラスに対してエアサスのリコールが発表され、エアコンプレッサーの無償交換が実施されています。そのため、エアサス不具合が発生して部品交換が必要になったとしても、エアコンプレッサーは無償で交換してくれます。しかしバルブロックなどは対象外ですので注意してくださいね。
部品交換費用などの詳細は以下のページで解説しています。あわせてチェックしてください。
kamas-cars.hatenablog.com

修理後の経過

上述の修理から1ヶ月経ちました。
もちろんエンジン稼働中のエアサス不具合は無くなりましたし、車高の上げ下げのレスポンスが良くなりました。
しかし、依然として初期症状のように数週間に一回ほどの頻度で、エンジン停止中リアのみ車高が下がる現象は見られます。今回の修理だけでは完治はしませんでした。こうなると今後はリアのベローズ交換でしょうか。今のところ様子見としていますが、将来的には交換することになりそうです。

ちなみに「エンジン停止中リアのみ車高が下がる現象」の一時的な対処法を以下の記事にまとめています。あくまで一時的な対処療法でしかないですが、とりあえず修理までの間、何とか持ち堪えたい時などに参考にしてください。
kamas-cars.hatenablog.com

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まとめ

いかがだったでしょうか。
W205 Cクラスのエアサスは目玉機能でもありますが、やはり故障のリスクは高いですね。オーナーが期待するほど、エアサスの故障はマイナーではなさそうです。
しかしエアサスがリコール対象になったのは嬉しいビッグニュース。これで臆することなくW205 Cクラスの中古車を狙えますね(?)。

新型のW206もちょくちょく中古車市場に出回ってきており、順調にW205はリーズナブルな価格に落ち着いてきています。今が狙い目のW205 Cクラス、ぜひ検討されてみては?

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