皆さんは「ベンツ」っていくらぐらいで買えると思いますか？
”ベンツ=高級車“という印象が根付いているため「ベンツ=1000万円！」みたいな印象をお持ちの方が多いかも知れません。
でも、実はベンツの中古車価格は思ったより現実的。サラリーマンでも手が届く値段なのでベンツの中古車を購入したいと考えている方も多くいらっしゃるでしょう。ところが「ベンツの中古車ってなぜ安いの？」「安いベンツの中古車って買っても大丈夫？」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は…
- ベンツの中古車が安い理由
- ベンツの中古を買っても大丈夫？
これを読めば、安い理由が分かるだけでなく、ベンツを賢く買えるかも？ベンツの中古車を2台所有しているベンツオーナーが、実体験をもとに徹底的に解説していきます。
ベンツの中古車が安い理由
ベンツの中古車が思ったより安い？その理由について解説していきます。
国産車と比べると安くない
まず「ベンツの中古車が安い」というのは事実なのでしょうか？同じセグメントクラスの国産車と比べて本当に安いのか確認していきましょう。
ベンツのAクラスを例にとって見てみます。Aクラスはベンツのエントリーモデルで、Cセグメントに分類されます。国産車でもCセグメントのモデルはたくさんあり、トヨタカローラスポーツやスバルインプレッサ、MAZDA3などが挙げられます。
それぞれ2023年7月現在の中古車価格を比較してみましょう。
- 車種:ベンツ Aクラス
- グレード:A180
- 走行距離/年式:2〜3万キロ/2020〜2021年式
- 中古車価格:280〜380万円
- 車種:スバル インプレッサスポーツ
- 走行距離/年式:2〜3万キロ/2020〜2021年式
- 中古車価格:110〜260万円
- 車種:マツダ MAZDA3ファストバック
- 走行距離/年式:2〜3万キロ/2020〜2021年式
- 中古車価格:140〜280万円
いかがでしょうか？同じセグメントの国産車と比べると、ざっと100万円ぐらい高いですよね。つまり、ベンツの中古車って国産車に比べると決して安くないのです。
じゃあなぜ「ベンツの中古車は安い」と言われるのか？きっと“ベンツ=高級車”のイメージが強いため、中古車の値段を見ると「思ったほど高くない！」という印象が先行しやすいからだと思われます。
しかし、新車に比べると値落ち幅が大きいのは事実。Aクラスでも新車だとオプション込みで600万を越えますから、2〜3年落ち•2〜3万キロ走っただけで半額近くにまで下がったことになります。なぜこんなにも値落ちが大きいのでしょうか？
維持費に対するネガティブなイメージ
ベンツの値落ち幅が大きい理由として、維持費に対するネガティブな印象が強いことが挙げられます。
昔から“外車はお金がかかる•壊れやすい”という印象が強いですよね。中古車の場合、より一層「壊れやすい」という印象が加速されるため、外車の中古車は特に嫌厭(けんえん)されがちです。
中古車の価格は需要と供給によって決まりますから、維持費に対するイメージが悪い外車は、国産車よりも需要が少ないため中古車相場が押し下げられる傾向にあります。
良質な個体の「供給」が多い
昔に比べると国産車との価格差が小さくなったとは言え、ベンツを新車で買うのはハッキリ言ってお金に余裕がないと厳しいです。Aクラスですらアルファードとほぼ同じ値段ですからね…。
そんなベンツを新車でポンと買えるような人の中には、短いスパンで新車に乗り換えるオーナーが一定数存在します。そのため、出回る中古車の台数がかなり多いです。多くの中古車が市場に出回るため、需要と供給のバランスから、やはり中古車価格は値下がる方向に傾きます。しかも、新車オーナーが手放したクルマ達はかなり状態が良いことが多いです。走行距離も少なく、年式も浅い。しかもそのほとんどがディーラーで整備された「ディーラー車」です。
つまり、良質な中古車が豊富に出回っているのに国産車よりも需要が小さい。そのため、新車価格から考えられないほど割安な中古車相場が形成されるのです。
ベンツの中古車、買っても大丈夫？
さて、そんなお買い得なベンツの中古車ですが、「本当に買っても大丈夫なの？」と不安に思う方が多いでしょう。お気持ちはよく分かります。私も初めてベンツを買う時はそうでしたから。
結論から言うと、ベンツの中古車は買っても大丈夫。むしろベンツは中古車で購入するのがオススメです。
なぜベンツの中古がオススメなのか？実際にベンツの中古車を2台も購入した筆者が、維持費にスポットを当てながらその理由について解説していきます。
中古車でも新車保証が継承できる
ベンツの中古車をオススメする理由の一つが、新車登録から3年以内なら新車保証が継承できるからです。しかも認定中古車じゃなくてもOK！
メルセデスベンツ日本が販売する車両には、登録から3年間「メルセデス•ケア」と呼ばれる走行距離無制限の保証プランが付帯します。このサービスは、オーナーに付帯するものではなく車両に対して付帯するものなので、認定中古車以外でも保証が有効です(※継承手続き/費用は必要です)。
メルセデス•ケアのサービス内容は、法定点検•メーカー指定点検の点検費用や、定期交換部品•消耗品の部品代/工賃など。さらに万一の時にロードサービスが受けられる「24時間ツーリングサポート」や、地図データ更新までもがサービス内容に含まれます。要は修理費とメンテナンス費用がかからないのです。
すなわち、新車登録から3年以内の中古車を選べば、初回車検までは維持費の心配はご無用…ということ。新車よりもお買い得なのに、新車同様の保証が受けられるのは中古車の大きなメリットです。
新車も中古車も故障リスクはさほど変わらない
中古車だからといって特段壊れやすいことはありません。新車だって壊れるときは壊れますから。加えて、メルセデス•ケアが継承されている車両であれば、新車/中古車問わず延長保証に加入することができます。
すなわち、新車も中古車も故障リスクはさほど変わらないのです。そのため、保証が切れた後の維持費は新車も中古車もほとんど変わらないでしょう。であれば安く買える中古車の方がお買い得と言えます。
ただし、メンテナンスの内容次第で車両の状態が大きく左右されるのは事実。登録から10年が経過したような車両や、過走行の車両は特に注意が必要です。故障リスクを抑えたい方は、なるべく年式が浅い車両•走行距離の少ない車両を選びましょう。
言うほど維持費はかからない
よく「ベンツの車検は100万円」みたいな噂も聞かれます。そのため、新車•中古車関係なくベンツの維持費に対して不安を抱いている方が多いと思います。
でも、大丈夫。AクラスやCクラスであれば、車検で50万円が飛んでいくような事態は起こりません。大体10〜20万円の間に収まります。実際にCクラスの維持費がいくらかかったか計算した結果は以下ページにまとめております。結局、一番高かったのはガソリン代でした。気になった方はぜひご一読ください。
kamas-cars.hatenablog.com
私の経験上、きっと皆さんが想像するほどベンツの維持費は高くないと思います。サラリーマンでも十分維持できるような金額ですよ。
民間工場をうまく使えば維持費は国産車並み
ベンツの維持費はそこまで高くないとは言え、やはり部品代は国産車より高価です。特に正規ディーラーはアッセンブリー交換+予防整備が基本であるため、ディーラー修理は費用が嵩みます。
そのため、ベンツの維持費を安く抑えるには民間工場を上手く使うのがコツです。ただし、中には「外車お断り」のお店もあるので、ベンツの整備を依頼するなら欧州車の整備実績が十分にあるお店を選びましょう。診断機を保有しているお店が理想です。
「そんなお店知らないよ！」と言う方は「buv.LAVO(ブーヴラボ)」に依頼してみてはいかがでしょうか。buv.Laboはベンツなどのドイツ車、その他輸入車全般を専門とした整備工場です。ネットで見積もりできる上、提携している全国200社の工場から近くの店舗に入庫できるのが特長です。“一見さん”でも臆することなく依頼できるのも嬉しいですよね。2000台以上の輸入車の整備実績がありますし、各メーカーに対応した診断機も保有しているため、ベンツの整備も安心して依頼できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ベンツの中古車は新車に比べると値落ち幅が大きいため、かなりお買い得です。しかも良質な車両がたくさん出回っているので、ぜひ一度検討してみては？
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