我が家にBクラスが納車されてから2か月が経ちました。
あれはW247がデビューした2019年のこと。ディーラーで展示されていたBクラスに一目惚れし、試乗して中古探し回って見積もりまで出してもらったものの縁がなく…。結局、W177 Aクラスの認定中古を購入したのでした。
そこから2年以上経ってようやく乗り換え、2023年11月にBクラスを手にできたのでした。念願のBクラス納車から2ヶ月目のレビューとして、改めてBクラスの魅力について語りたいと思います。
また、Aクラス(W177)からの乗り換え、Cクラス(W205)との2台持ちという状況の中で、我が家におけるBクラスの立ち位置についてもご紹介。どのモデルを買おうかお悩みの方の参考になれば幸いです。
我が家のBクラスの詳細情報
所有して2か月、Bクラスに感じる魅力とは?
Bクラスはメルセデスの中では珍しくファミリーカー然とした見た目なので、どうもクルマ好きからは敬遠されがちですよね。他のモデルに比べると心なしか存在感が薄いような気も…。
しかし実際に2ヶ月所有してみると、Bクラスでしか味わえない独特の魅力を持つクルマだということが分かりました。
道具としても趣味車としても優秀
自動車はA地点からB地点まで快適・安全に移動する「道具」であり、移動手段の一つとして人々の生活を支えています。
一方、世の中には素敵なデザインや素晴らしい走りでカーマニアの所有欲を満たす趣味性の高いクルマも存在します。つまり自動車は“車”という道具でありながら、“クルマ”という趣味の対象という2つの側面を持っています。
その点、趣味車としての魅力が満載な輸入車は星の数ほどありますよね。中には実用性を度外視した趣味性全振りな狂気じみたクルマもあるでしょう。ところが、実用性と趣味性を兼ね備えたクルマとなると一気に選択肢は狭くなります。
Bクラスは、そんな実用性と趣味性のバランスが絶妙で、“道具”としても“趣味車”としてもイケる優秀なクルマです。
幼稚園の送り迎えにも行ける、コストコで大きな買い物をしても大丈夫、長距離も楽勝でこなせる…そういう道具として優秀な一面を持ちながら、押し出し感が強いデザインで「良いモノ」感が満載で所有欲を満たしてくれる。そのバランスがBクラスの最大の魅力だと思います。
絶妙なパッケージングでガシガシ使える
家族みんなで買い物やレジャーに出かけると、Bクラスのパッケージングが光ります。室内空間の広さと取り回し性が両立されているのです。
実際に乗り込むと頭上空間が広いため、実サイズ以上に広く感じます。インパネやダッシュボードも開放感を重視したデザインで、セダンのような圧迫感がないのです。オプションのパノラミックスライディングルーフを開ければ開放感MAXです。フルオプション最高!
また、ミニバンライクなドライビングポジションで着座位置が高いので乗り降りしやすいし、アイポイントが高いので視界がとても良好。最小回転半径が5メートルと取り回し性はバツグンです。
だから、ちょいと乗り込んで狭い道を通り近所のスーパーに買い出し…みたいにガシガシ使いたくなるんですよね。きっと国産ミニバンからの乗り換えでも違和感なく乗りこなせるでしょう。それぐらい生活に馴染んでくれるベンツです。
車載インフォメントシステムが秀逸
W247世代はMBUXという車載システムを搭載しているのですが、その機能や操作性が秀逸です。
一番有名なのは音声認識機能でしょうか。今や「ハロー、ニッサン」とか「ヘイ、トヨタ」とか同じようなシステムを各社搭載してますが、その先駆けとなったのが「ハイ、メルセデス」でお馴染みのベンツの音声認識機能です。“使えない”とか“発展途上”など色々言われていますが、実際に使ってみるとけっこう便利です。
最近の車載システムは車両設定とかメディア接続とか色んな情報が詰まっているので、情報量が多くて階層も深いんですよね。だから欲しい情報までアクセスするのが面倒なんですが、音声認識機能があれば一発でアクセスできるから楽チンなんです。
その他、オプションのアドバンストパッケージ装着車なのでHUD(ヘッドアップディスプレイ)も付いています。W205前期時代のHUDしか知らない筆者からすると、その進化にちょっと感動。色んな情報が表示できる…!
こういう最先端(?)のシステムを惜しげなくブチ込んでくるのは欧州車メーカーの醍醐味ですね。
内装が素晴らしい
筆者がBクラスに一目惚れしたのは内装デザインでした。
Bクラスと言えば「マダムの買い物カー」みたいな印象があるかもしれませんが、AMGラインであればカーボン調のトリムやレッドステッチをあしらったスポーティな仕上げとなり、男性にも刺さるデザインです。レッドのレザーエクスクルーシブパッケージ。赤と黒の強烈なコントラストが素敵です。
ベンツ名物、ギラギラ光るアンビエントライトも健在。64色から自由に選べて自分好みのカスタマイズが可能、さらにアニメーションの演出まで楽しめます。コレだけでも十分遊べますね。
最新の装備とオシャレな内装に囲まれ、家族みんなでお出かけできる。Bクラスは日常生活をオシャレに支えてくれるクルマです。
Aクラスから乗り換えて感じたこと
今回、Aクラスからの乗り換えでBクラスを購入しました。
比較されることが多い2台ですが、実際に乗り換えてどう感じたのか?を綴っていきます。
ファミリーで使うならBクラス
Aクラス→Bクラスへの乗り換えで切実に感じているのは「ファミリーで使うならやっぱりBクラスだな」ということ。買う前から分かっていたことではありますが、やはり家族みんなで乗るクルマであれば室内の広さ、乗り降りのしやすさは正義です。
また、AクラスとBクラスは同じプラットフォームなので全体的な乗り心地は似ていますが、明らかにBクラスの方が足回りがマイルドで振動が少なく、遮音性も高いのでワンランク上の乗り心地に感じます。
以前、Bクラスを代車でお借りしたときは「なんか乗り心地が退屈だな」とか思っていたんですけどね。いざ自分のお金で買ったクルマだと「ワンランク上の乗り心地だ!」と良い印象になるのは不思議なもんです。
あと、電動リアゲートはやっぱり便利ですね。Aクラスは付いていなかったので…。
運転する楽しさはAクラスの勝ち
とはいえ、Aクラスの方が明確に勝っていた点があります。
それは運転する楽しさ。唸るエンジン音、路面を捉える硬い足回り…運転を楽しませる要素はAクラスの方が濃厚でした。だから1人で走りを楽しみたいのならAクラスの方がオススメです。
kamas-cars.hatenablog.com
それに比べると、Bクラスは若干ですがコンフォート寄りの味付けだと感じます。遮音性が高くエンジン音もAクラスほど聞こえないし、足回りもマイルド。ミニバンライクなドライビングポジションなので、どうも“やる気”が出ないです。
だからBクラスで長距離を運転しても、疲れないどころか運転した感じがしないです。それだけ疲労感の少ない優秀なクルマなんでしょうけど。
Cクラスとの2台持ちで感じること
我が家は今、Cクラス(W205)とBクラス(W247)の2台持ちという状況です。キャラクターが異なるベンツを2台持ちするとどんな使い分けになるのでしょうか。
メインカーがBクラスに
Bクラスが来たことで我が家のメインカーは完全にBクラスになりました。「家族でお出かけ〜」ってなると確実にBクラスの出番です。
なぜかと言うと、同乗者が快適だから。
日常生活で使うとなると、操縦安定性とかステアリングフィールなんてどうでも良くて、室内が広くて乗り降りしやすい方が重要。Bクラスの乗り味を否定する訳じゃないですが、実用性って大事です。
スペシャル感はCクラスが上
でもやっぱりCクラスの運転席に乗り込んだときの幸福感はBクラスじゃ味わえません。
レザーシートに腰を深く沈め、ドアを閉めると控えめに光るアンビエントライト。木目調の落ち着いたデザインで囲まれ感のあるコックピット。イグニッションを押すと遠くで聞こえるエンジン音。
走り出すともっと幸せな時間がやってきます。しっとりと重いステアリング、安定感のあるドッシリとした足回り。走りの面ではやっぱりCクラスには勝てないなと感じます。
そんな訳で、お出かけカーのBクラス、走りを楽しむCクラス…という役割を担う形でベンツ2台持ちのカーライフを楽しんでいます。我が家の経済状況、ライフステージではコレが最適解だと思っています。
Bクラスを買うなら中古車も視野に
Bクラスの購入を検討されている方、中古車も視野に入れて検討されてみてはいかがでしょう。Bクラスはメルセデスの中ではエントリーモデルに近い位置付けですが、オプションや諸経費含めると新車価格はざっと700万円ほどに!
ところが中古車市場に目を向けると、300万円ぐらいから状態の良い中古車がが出回っています。新車の半額に近い値段で現行のBクラスを買えると考えると、とてもお買い得ですよね。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
ウンザリするほどの自慢話ばかりになってしまいましたが、少しでもBクラスの魅力が多くの方に伝わればいいなと思います。
Bクラスは一言で言うと「お出かけしたくなるクルマ」。コイツに乗って遠くに行こうぜ!というポジティブな気持ちにさせてくれる陽キャラなクルマです。
ちなみに我が息子(小3)は歴代A、B、Cクラスの中で一番好きなのは今回買ったBクラスらしいです。単純にサンルーフが付いてるから…という理由かもしれませんが。