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ベンツの冷却水警告が出たらどうする?クーラントの補充方法や成分について徹底解説

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ベンツにお乗りの皆さま、上の写真のような警告表示が出たことはありませんか?特にW205世代のCクラスにおいては冷却水の警告表示は珍しくないようですが、いざ警告が出たらどうしていいか焦ってしまいますよね。

そこで今回は、「冷却水の警告表示が出てしまった」「冷却水の入れ方を知りたい」という方のために…

  1. 「冷却水を点検してください」が出たらどうする?
  2. 冷却水の入れ方(W205)
  3. 冷却水(クーラント)は純正以外でもいい?
について解説していきます。

これを読めば冷却水の補充方法がすぐに分かります。冷却水(クーラント)の種類や成分、純正品である必要性などについても徹底解説してきますので、ぜひご覧ください。

「冷却水を点検してください」が出たらどうする?


上写真のような警告表示が出たら、
冷却水(クーラント)の補充が必要です。
冷却水の量が減って規定量以下になってしまうと、写真のような警告表示が出ます。

W205は冷却水が減りやすい?!

冷却水が減る理由は“自然蒸発”か“漏れ”のどちらかであり、一般的に自然蒸発する量は1年間で300〜500mlとされています。
ですので、普通であれば警告表示が出るほど冷却水が減ってしまうのは漏れを疑うところですが、どうやらW205世代のCクラスは漏れがなくとも冷却水の減りが早いようです。

もちろん補充してもすぐに警告が出る…と言う場合は、プロの目で点検すべきですが、まずはDIYで冷却水を補充してみましょう。

冷却水の入れ方(W205)


それではW205を例にとって、冷却水の補充方法を説明していきます。

①冷却水タンクのフタを開ける

まずは冷却水タンクのフタを開けます。冷却水タンクは、ボンネットを開けて向かって左側にあります。

熱された冷却水が噴き出してしまうため、くれぐれもエンジンが温まっている状態では開けないようにしてください。エンジンが冷えた状態で開けるようにしてください。

②冷却水を薄める

ベンツ純正品の冷却水は希釈して使うタイプです。説明書き通りに冷却水:水=1:1の割合で薄めました。ちなみに薄めるのに使う水は水道水でOK。ヘタに硬水であるミネラルウォーターを使うと、マグネシウムなどの不純物が冷却水の成分と反応して予期しない不具合を発生させる恐れがあるためです。
ちなみに緊急でちょっと足すだけ…という場合は水道水などの水を入れるだけでもOKです。

純正の冷却水は青緑色でした。これを水と1:1で薄めて使います。
③薄めた冷却水を入れる

薄めた冷却水をタンクに補充していきます。ちなみに補充前はこんな感じ。液面はほとんど見えません。

補充前のタンク内の様子。全く液面は見えません。

ゆっくり注いで補充していきます。タンクを覗くとT字型の印が見えますが、そこが補充量(液面)の目安です。

補充の目安はタンク内にあるT字型のところです。1L近くも入りました…めっちゃ減ってるやん。

ちなみに筆者の場合、1L近くも補充しました。警告表示が出る状態だとかなり減っているようですね。

冷却水の役割

そもそも冷却水は「クーラント」とも呼ばれ、エンジンを冷却する役割を担います。
エンジンはガソリンを点火・爆発させ、そのエネルギーを回転に変えて動力を得ているため、かなり発熱します。そこで冷却水によってエンジンを冷却することで発熱を抑え、オーバーヒート(熱によるエンジン故障)を防いでいます。
そのため、冷却水が枯渇した状態でエンジンを動かすのは非常に危険な訳です。

冷却水の成分

冷却水の主な成分は“水”ですが、それ以外にもいくつか機能を持った成分が添加されています。

一つは、気温が低い環境下でも冷却水が凍らないよう、エチレングリコールもしくはプロピレングリコールが添加されています。もしこれらが入っていないと冬場に冷却水が凍って機能しないばかりか、冷却水の流路が破裂する恐れもあるため、重要な成分です。

もう一つは、防錆成分。エンジンの金属と水が接触する部分から錆が発生すると流路が詰まってオーバーヒートを起こす恐れがあります。

その他、泡立ちにくくする消泡剤なども添加されています。

LLCとSLLC

冷却水には、寿命によって2種類に分けられます。
一つは「LLC(Long Life Coolant)」と呼ばれ、2年ごとの交換が推奨されているタイプ。
もう一つは「SLLC(Super Long Life Coolant)」と呼ばれ、LLCよりも寿命が長いタイプです。7年以上、メーカーによっては11年も交換不要とされている商品もありますよ。

LLCとSLLCどっちを買えばいい?

さて、冷却水を補充するときに生じる疑問が「LLCとSLLCどっちを買えばいいの?」ですよね。
その答えは「前回入れたもの(今タンクに入っているもの)に揃える」もしくは「純正品相当品を買う」のが正解です。

どちらか分からない時はSLLCを入れとくのが安心でしょうね。

LLCとSLLC混ぜてもいい?

LLCとSLLCは混ぜない方がベター。理由は、LLCとSLLCでは交換頻度が異なるから。LLCを10年間も交換せずに使うと著しく劣化してしまいます。
逆に、2年毎にきっちり交換するのであればLLCとSLLCを混ぜて使ってもOKです。

冷却水の色について

ホームセンターやカー用品店に行けば分かりますが、冷却水は様々な色に着色されています。

色が付いている理由

冷却水に色がついている理由は、劣化や汚れが判別しやすいから、また漏れがあったとき検知しやすいから。あえて染料を添加して着色しているのです。

具体的には、以下のように着色されています。

  • LLC⇒緑・赤
  • SLLC⇒青・ピンク

違う色を混ぜてもいい?

違う色の冷却水は、混ぜない方がベター。
理由は、劣化具合が分かりにくくなるから。緑と赤を混ぜたら黒っぽい色になってしまうため、劣化しているかどうか判断しにくくなるのです。

ただし、性能上は違う色を混ぜても問題ありません。劣化具合を目視判定しないのであれば、違う色を混ぜても特段問題ないでしょう。

ベンツの冷却水は純正以外でもいい?

冷却水を補充するとき、「純正以外でもいいのかな…?」と気になる方が多いのでは無いでしょうか。純正品は高いので、ホームセンターで手に入るような汎用品で代用したいのが正直なところ。

が、筆者はいろいろ調べて考えた結果、最終的に純正品入れました。
まぁ一番安心かなと…。

ベンツ純正の冷却水はコレ

まず、ベンツ純正品の冷却水はこちら。

  • 品番:A000989082520
  • カラー:青緑

ベンツ純正の冷却水は他と違う?

いろいろ調べましたが、ベンツ純正の冷却水の成分が何なのか?という情報はほとんど得られませんでした。メルセデスベンツの「325.0」という規格を満たすらしい…と言うことも表記から読み取れましたが、防錆成分などの正確な情報もなし。
ネットではプロピレングリコール系であるとの情報があったのですが、「エタン-1,2-ジオール(=エチレングリコール)」との表記があったのでエチレングリコール系なのかな?と思っています。

そんな訳で、ベンツ純正品の冷却水に関するハッキリとした正確な情報は得られず。そこら辺で売っている冷却水でも問題ないでしょうが、大丈夫!という確証がなかったので今回は純正品の冷却水(クーラント)を使いました。ちょっと高いんですけどね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
冷却水の警告表示が出ても簡単にDIYで対処できますよ。いざという時のために純正品の冷却水(クーラント)をストックしておくのも良いかも知れませんね。